Pixel 4はAndroid 10を搭載し、ダークモード、ナビゲーション用の新しいジェスチャーのほか、刷新され、高速化した「Googleアシスタント」も備える。さらに、安全のためのアプリもあり、一部の国ではこのアプリが自動車事故を検知し、ユーザーが負傷している場合、自動的に911に通報するようになっている。
筆者が記者として特に便利だと感じているアプリは、レコーダーだ。音声を録音すると、このアプリはリアルタイムで文字に起こしてくれる。Pixel 4は、本体で再生される音声にリアルタイムでキャプションを付けることもできる。例えば、自分が話している短い動画を録画した後、ライブキャプションをオンにした状態でその動画を再生すると、自分が話した内容を文字で見ることができた。完璧ではないが、95%程度の精度はある。処理速度も比較的速く、オフラインで動作する。
Pixel 4は、カジュアルフライデーを具現化したようなスマートフォンだ。さまざまな機能に必要なハードウェアがPixel 4に内蔵されていることは分かっているが、「iPhone 11」や「Galaxy S10」のような光沢のあるガラス仕上げではないため、そこまでの高級感はない。代わりに、Pixel 4の形式張らないデザイン(ポップな色の電源ボタンや、撫でずにはいられないクリアリーホワイトモデルのマット仕上げなど)は、かなり「楽しい」印象を与える。手が小さく、イライラするほどポケットが小さいジーンズをはいている筆者のような人間にとって、Pixel 4は小さくて持ちやすいと感じた。「Pixel 4 XL」は、同サイズのほかのスマートフォンに比べると軽量だ。Pixel 4とPixel 4 XLは、IP68相当の防水性能を備える。
GoogleはPixelシリーズの特徴だったツートンカラーの背面デザインをPixel 4と4 XLの両方で廃止し、さらに「XL」モデルにあった画面のノッチも取り除いた。その代わりに、基本的なトップベゼルに回帰している。そのため、ノッチとホールパンチカメラを備えた薄型ベゼルのiPhone 11とGalaxy S10に比べると時代遅れに見えるが、欠けた部分のない見やすいディスプレイで動画を視聴したり、ゲームをプレイしたりできるのは嬉しいことだ。
スクリーンに関して言えば、Pixel 4のディスプレイは1秒間に90回書き換えられる(ほとんどのスマートフォンは1秒間に60回)。これは全く新しいことではなく、「OnePlus 7T」と「Razer Phone 2」はそれぞれリフレッシュレートが90Hzと120Hzのディスプレイを搭載している。しかし、より高い頻度でディスプレイを書き換えることで、ゲームのプレイ、ウェブページやアプリのスクロールが滑らかに感じられるようになる。まるでPixelの足取りが軽やかになったかのようだ。高リフレッシュレートのディスプレイを採用するスマートフォンがもっと増えるといいのだが。
Pixel 4には、いかなる種類のイヤホンもUSB-Cポート用ドングルも付属しないことに注意してほしい。Pixel 4の価格が高いこと、そして、Pixel 3には変換アダプターが付属していたことを考えると、これは大きなマイナス点だ。
筆者が気に入っていないことの1つは、背面の丸みを帯びた大きな正方形のカメラモジュールだ。GoogleがPixel 4の最初の画像を公開したとき、皆がこのカメラモジュールに注目した。筆者が誰かにPixel 4を見せるときも、最初に気付かれることの1つがこのカメラモジュールだ。大きさは郵便切手と同じくらいで、かなり突き出ているので、本体を上向きに置いているとき、指で軽くたたくと、出っ張っている部分によってぐらつくのが分かる。購入を思いとどまらせるほどの欠点ではないものの、美しくはない。背面に複数のカメラを搭載するスマートフォンに関して言えば、サムスンのGalaxy S10のデザインの方が魅力的に感じる。
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