ここからは「つなぐ」をテーマにした技術展示を紹介する。写真は、オブジェクトベースの空間音響技術を使って、360度に広がる音に包まれる体験ができる「空間に自在に音を配置する」のデモ。スピーカーを上に5つ、下に5つ、足元に3つ配置しており、ライブ会場にいるような没入感を再現する。
スピーカーのほか、ヘッドホンでも同様の没入感ある音の再現が可能。デモでは耳に測定器を挿入することで「HRTF(頭部伝達関数)」と呼ばれる個人ごとに異なる音の方向認識の手がかりとなるパラメーターを取得したが、現在、耳の写真をスマートフォンで撮影することで、HRTFが算出できる技術開発を進めているとのこと。
ヘッドホンでの再生音は、周りのスピーカーから音が出ているかと思わせるほどの広がり感があり、思わずヘッドホンを外して確認してしまうほど。