[ブックレビュー]聞き手に確実に伝えるための技術--「20字に削ぎ落とせ」

朝日新聞社
詳細:単行本 / 248ページ / 朝日新聞出版 / 著者:リップシャッツ信元夏代 / 発売日:2019/07/05 / 外形寸法 (H×W×D):18.6cm×13.0cm×2.0cm / 重量:0.3kg
内容:プレゼンで、アピールしたいことがたくさんあればあるほど、それを全部、相手に伝えたくなってしまうのも無理はない。しかし、自分がそれを聞く側だったとして、果たして全部聞いていられるだろうか。本書では、メッセージは「20字」以内になるまで削ぎ落とすことを推奨している。
「20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす」
「20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす」

 プレゼンで、アピールしたいことがたくさんあればあるほど、それを全部、相手に伝えたくなってしまうのも無理はない。しかし、自分がそれを聞く側だったとして、果たして全部聞いていられるだろうか。アピールポイントの一つでも覚えていれば良い方で、「なんだかいろいろあったな」というぼんやりとした印象だけで終わってしまうのではないか。本書では、そうならないために、メッセージは「20字」以内になるまで削ぎ落とすことを推奨している。

 著者は「プロスピーカー」というスピーチのプロである。つまり、スピーチやプレゼンで、最もアピールしたいメッセージを、確実に聞き手に伝えるための技術と経験を持っているということだ。本書は、その経験談と技術の部分の話が、絶妙なバランスで構成されており、飽きることなく一気に読める上、「メッセージはとにかく20字まで削る」という重要なポイントが頭に刷り込まれる。

 長いメッセージの例文の数々を見ると、身の回りにあふれているなと感じる。たしかに長々とした説明は読みたくないし、口で言われたら、もっと分からない。そういうものを自分でも作ってしまっていることに気づく。ポイントを極限まで絞りむことを意識することで、動き出す仕事がありそうだ。

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