Googleは米国時間8月2日、2020年より欧州の「Android」ユーザーに対し、検索エンジンを選択する新たな手段を提供すると発表した。Androidを設定する際、検索エンジンを複数の中から選択するよう求める画面が表示されるようになるという。
欧州連合(EU)の欧州委員会は2018年、GoogleがAndroidスマートフォンに自社のアプリやサービスをプリインストールして、デフォルトのオプションとして定めていることが、消費者の選択を阻害している可能性があるとして、独占禁止法違反にあたると判断していた。これに伴い、Googleは43億4000万ユーロ(約5700億円)の制裁金を科された。
欧州委員会の競争政策担当委員で、GoogleのAndroid乱用に関する調査を率いたMargrethe Vestager氏は、Googleには決定に従うためにAndroidをどのように変更するかを考える義務があることを明確にしてきた。Googleはすでに、ユーザーがAndroidのホーム画面の検索ボックス用に検索プロバイダーを選択できるようにしたり、「Google Play」ストアでブラウザーを選ぶことを促したりする新たなツール群を示してきた。
Googleは2日、近い将来に新しいAndroid搭載スマートフォンやタブレットのセットアップ時に表示される画面のスクリーンショットも公開した。その画面では、ホーム画面や「Chrome」(インストールされている場合)でのデフォルトの検索プロバイダーを選べるようになっている。現時点でも、AndroidでGoogle以外の検索エンジンを使うことを選択できるが、ユーザーが自発的に設定メニュー内からその選択肢を探し出さなければならない。
この画面は、2020年初めに欧州で導入される予定だ。Googleはまた、リストへの表示を希望する検索プロバイダーからの申請も受け付けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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