Microsoft共同創設者のBill Gates氏が、「Appleを除く」世界最大のモバイルOSとしての「Android」の地位にMicrosoftを導けなかったのは自身の「過去最大の過ち」だったと認めた。同氏はベンチャーキャピタル企業Village Globalとのインタビューの中で、市場がモバイルへと移行しつつあった時代を振り返った。
「ソフトウェア、特にプラットフォームの世界では、勝者が市場のすべてを手にする。したがって過去最大の過ちは、私が関与した何らかの経営ミスによって、Microsoftが現在のAndroid、つまり、Appleを除くスマートフォンの標準プラットフォームになれなかったことだ。それはMicrosoftが勝ち得て当然の地位だった」と同氏は述べた。
「勝者がすべてを手にするというのは本当だ。アプリの数が半分、あるいは90%でも、完全敗北へとまっしぐらだ。Apple以外のOSになり得るものは1つだけで、それになれれば、4000億ドル(約43兆円)相当がG社(Google)からM社(Microsoft)に移るはずだった」(Gates氏)
同氏は、Microsoftが独禁法訴訟に煩わされていたことが、Googleにモバイル市場に進出する機会を与えてしまった要因の1つだったとした。米ZDNetによると、Googleが10年前にリリースしたAndroidは、今や20億人を超える月間アクティブユーザー数を誇り、その数は「Windows」搭載PCの15億台を大きく上回る。
Gates氏の後を継いで2000年にMicrosoftの最高経営責任者(CEO)に就任し、2014年に退職したSteve Ballmer氏はかつて、Googleに検索市場を独占させてしまったことが自身の最大の過ちだったと認めていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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