富士通は7月30日、埼玉県越谷市と共同で高品質なメロンを効率良く栽培するノウハウの確立を目指し、IoTを活用したメロン水耕栽培の研究を開始すると発表した。
期間は、2019年7月30日から2020年3月31日まで(期間は年度単位で、継続する際はその都度更新)。場所は、越谷市農業技術センター。
同研究では、小型シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を用いて構成した独自のデータ収集システムを使用。温度、湿度、照度、二酸化炭素(CO2)濃度などの栽培に関わる各種環境データを、ビニールハウス内に設置した小型で省電力なセンサーで収集しクラウド上に蓄積。メロンの栽培環境と収穫量や品質との関係を解析する。
センサはCO2濃度センサ、照度センサ、温度センサ、湿度センサの4つ。また、毎朝7時にカメラで育成状態の定点撮影を行う。安価で、小型・省電力を特徴とするRaspberry Piを用いることでコストを抑えたシステムを構築したという。
両者は、同解析データをもとに、メロン水耕栽培へのIoT活用の有効性を検証。同研究結果を踏まえ、同社は今後、越谷市と共同でIoTを活用したメロンの水耕栽培における効果的な栽培方法を確立し、越谷市をはじめとした、農家や関連企業に栽培ノウハウを提供することで、同市とともに市内の農業振興を支援するという。
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