富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は7月25日、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」をバージョンアップし、スマートフォン/macOSに対応すると発表した。Android/iOSに対応したスマートフォン用アプリ「QUADERNO Mobile App」を8月1日、 macOSに対応したアプリを8月下旬から順次提供する。
既存のクアデルノ利用者は、公式サイトよりファームウェアをダウンロードし、更新することでQUADERNO Mobile Appを利用できるようになる。QUADERNO Mobile Appスマートフォンにインストールすることで、スマートフォン内のPDFデータをクアデルノに転送して、大きな画面での閲読やメモ書きが可能になる。また、NFC搭載スマートフォンであればクアデルノにかざすだけでWi-Fi接続ができ、より簡単にデータのやりとりができる。
また、これまで販売してきた富士通ショッピングサイト「WEB MART」に加えて、販路を拡大し、家電量販店でも販売する。また、WEB MART価格(税込)を改定し、A5サイズが4万9800円(旧:7万5500円)、A4サイズが6万9800円(旧:8万6200円)になる。
FCCL広報・プロモーション統轄部 岩政和則氏は、「もっと多くの人に使っていただきたいので、価格を改定する。新しい機能を増やし、価格を思い切らさせていただいた。店頭でも同等の価格になると期待している」と語った。
クアデルノは「手書きができる、ペーパーレスノート」がコンセプトだ。長年に渡ってPCを手掛けてきたFCCLが「パソコン一筋から新たなチャレンジ」と位置付け、2018年2月から販売している。内蔵するリチウムイオン電池は、約5.5時間のフル充電で最長約3週間の使用が可能だ。本体には、紙の書き心地で自由に手書きができるメモ、ノート、スケジュール機能を搭載する。
A5サイズ(10.3型、1404×1872dpi、16階調グレースケール)、A4サイズ(13.3型、1650×2200dpi、16階調グレースケール)の2サイズをラインアップし、薄さ約5.9mm、重さは約251g(A5サイズ)/約350g(A4サイズ)という薄型・軽量設計の本体の中に、約1万ものファイルが保存できる。内蔵メモリは16GB(使用可能領域は約11GB)。
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