初登場からおよそ10年間、iPhoneは一貫して1ボタンで、それをタップ、ダブルタップ、あるいは長押ししていろいろなタスクをこなすことができた。かたやAndroidは、下部にソフトウェアボタンが3つ並ぶというのが伝統だった。ホームボタンと「最近使ったアプリ」ボタンの機能は、従来のiPhoneのタップとダブルタップの操作にほぼ等しいが、戻るボタンだけは、Android独自だ。
どちらのOSでも、専用のアプリボタンはだんだん使われなくなり、一連のジェスチャーなどに変わりつつあるが、Androidの戻る専用の機能というコンセプトは健在だ。iOSアプリでも同じ機能を再現しようと、アプリ開発者はあらゆる工夫を試みており、いろいろな形で表れているが、少しでもiPhoneを使うと、そのたびに戻るボタンがないことに不便を感じる。
iPhoneには、ホーム画面の通知表示を管理している何らかのアルゴリズムがあるらしいが、腹立たしいことに、それがどんな仕組みかは分からない。大きい×印をタップすると古い通知をまとめて消去できることもあるのだが、いちいち1つずつ通知を消さなければならないこともある。
iOSでは、通知のグループ化や、表示するタイミングを管理することもできるが、そのためには「通知センター」を出て、「設定」から「通知」を開く必要がある。
Androidだと、どちらもずっと簡単だ。下にスワイプして現在の通知を表示すると、リストの最後に一括消去のためのボタンがある。「通知の管理」リンクからは、「設定」で該当するページに直接移動でき、アプリごとにオプションをカスタマイズすることができる。どれも、ちょっとした差にすぎないが、機能の操作が減るので、日常的なユーザビリティーはかなり違ってくる。
AndroidでもiOSでも、ブラウザーはOSで用意されている基盤のエンジンを利用する。別のブラウザーを使う主な理由は、ショートカットやタブ、パスワード、履歴を保存して複数のデバイス間で同期することにある。
iPhoneの場合、アプリごとに開くブラウザーを指定できるので、「Gmail」アプリから「Chrome」でリンクを開いたり、「Outlook」から「Edge」でリンクを開いたりすることはできる。だが、そのブラウザー指定をシステム全体で決めることはできないので、別のアプリでリンクを開いた場合は、十中八九「Safari」で開くことになる。
Androidなら、そんな問題は起きない。デフォルトアプリの設定で、リンクに使うブラウザーを指定できるからだ。通話、SMSメッセージ、音声アシスタント、スマホ決済に使うアプリなども選択できる。
モバイルデバイスのメーカーにかかわらず、音量の上下ボタンは側面にある。それとは別に、ソフトウェアベースの音量コントロール機能もあるものだが、iOSとAndroidではその扱いが大きく異なっている。
iPhoneの場合、「設定」の「サウンドと触覚」を開き、「ボタンで変更」オプションをオフにすれば、着信音の音量を他のサウンドとは別に調整することができる。着信音の音量を選べば、それでおしまいだ。その設定で、音量コントロールのすぐ上のスイッチを使えば着信音をオフにでき、音量ボタンではシステムサウンドとアプリの音しか調整できなくなる。
Androidの場合、通話、メディア、通知、アラーム、着信音に、それぞれ別々の音量を設定できる。流している音楽を邪魔されないように、通知音をミュートすることができるので、車で長旅に出るときなどに特に便利だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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