「iOS 13」で写真アプリはどう変わる?4つの改善点をベータ版で確認

Vanessa Hand Orellana (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年07月24日 07時30分

 「iPhone」を使う写真撮影の愛好家にお知らせだ。「iOS 13」の写真関連の最高の新機能の一部は、「カメラ」アプリではなく、「写真」アプリに追加される。iOS 13は現在ベータ版が入手可能で、今秋に正式版になる見込みだ。このバージョンでは写真が今よりずっと良くなる方法が追加される。

iOS 13では、写真と動画の新しい編集機能が使えるようになる
iOS 13では、写真と動画の新しい編集機能が使えるようになる。
提供:Vanessa Hand Orellana/CNET

 例えば、ついに動画の編集と回転が可能になるし、写真アプリにはコンテンツを整理する新しい方法が追加される。現在の「iOS 12.3.1」と比較して、iOS 13での写真の撮影と編集は、より実用的で満足度の高いものになる。新機能や変更点について紹介しておこう。

写真を改善するための新ツール

 写真アプリで写真を表示してみただけでは、iOS 12とiOS 13の違いに気づかないだろう。だが、この画面で「編集」をタップすれば、違いは非常にはっきり分かる。iOS 13では、全く新しい編集機能とスライダーのセットが表示される。明るさ、コントラスト、彩度などのスライダーは以前からあるが、表示するためには何度もタップする必要があった。

カメラアプリは表面的にはあまり変わらないように見えるが、よく見ると大きな違いがある
カメラアプリは表面的にはあまり変わらないように見えるが、よく見ると大きな違いがある。
提供:Vanessa Hand Orellana / CNET

 Instagramユーザーであれば、新しい編集機能のユーザーインタフェースは馴染みのあるものだろう。シャープ、ノイズリダクション、ビネットなどのツールも加わった。そして、写真を回転したりトリミングしたりするだけでなく、反転して任意の角度に傾けることもできるようになる。フィルター類は大きくは変わらないが、Instagramと同様に、明暗を調整できるようになる。

 「ポートレートモード」では、「high-key light mono」という新しいライティング機能が加わる。この機能は、カラー写真を、背景が真っ白なモノクロ写真に加工するというものだ。これは、現行の背景が黒い「ステージ照明」フィルターの、背景が白に変わったものといえる。high-key light monoフィルターを使うには2つの方法がある。ポートレートモードで撮影する際にカメラアプリで設定するか、撮影した写真を編集する時に写真アプリで設定するかだ。iPhone XS、XR、XS Maxの場合は、画面の右上端に2つのオプションが表示される。1つはボケ調整用で、もう1つは照明効果の調整用だ。

動画用Instagramのようなツール

 iOS 13の写真関連機能で最も大きく変わるのは動画編集だ。iPhoneのカメラは米CNETの動画機能テストで何度も首位になっているが、iOS 13になるまで、動画の編集機能はほとんどなかった。これまでできたのは、撮影後の動画から不要な部分を切り取ることや、動画を回転させる程度の簡単な操作をするためにサードパーティー製アプリをダウンロードすることくらいだった。

動画編集は歓迎すべき新機能だ
動画編集は歓迎すべき新機能だ。
提供:Vanessa Hand Orellana/CNET

 だがiOS 13で、写真用に既にあるものとほぼ同等の編集機能が動画用にもそろう。動画にも、フィルターをかけたり、シャープネスを強くしたり、露出や色温度を調整したり、トリミングや回転を施したりできる。加工しすぎたと思ったら、何も犠牲にせずにオリジナルに戻すこともできる。これはInstagramでもまだできないことだ。

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