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ジョニー・アイブとアップル(1)--iPhoneのデザインを振り返る

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 Appleのデザイン最高責任者(CDO)、ジョニー・アイブ氏が、2019年中に退任することが明らかとなった。Appleはそのことを、同社のウェブサイト内にあるニュースルームで伝えている。

ジョニー・アイブ、独立したデザイン会社を設立、Appleがクライアントに
2018年9月、iPhone XR発表時のジョニー・アイブ氏とティム・クック氏
2018年9月、iPhone XR発表時のジョニー・アイブ氏とティム・クック氏

 長年に渡り、アップルのデザインを手掛けてきたアイブ氏とアップルについて、3回に分けてお伝えしたい。まずは、iPhoneの振り返りから。

 プレスリリースでティム・クックCEOが述べている通り、アイブ氏は瀕死の状態だったAppleを、1997年以降、iMac、iPod、iPhone、MacBook Air、iPadといった一連の製品をデザインすることで救ってきた、救世主とも言える人物だ。

 そのアイブ氏はLoveFromという新しいデザイン会社を立ち上げ、盟友でApple Watchに携わったとされるマーク・ニューソン氏と合流するとみられる。同時に、LoveFromの最初のクライアントはAppleになることも明らかになった。

 アイブ氏は引き続き、Appleの仕事に携わることになるが、それはあくまで外部のデザイナーとしての立場だ。長年の経験と、アイブ氏が作り上げてきたデザインチーム、そのプロセスが残ることから、最もAppleデザインをよく知る人物その人ではあるが、それでも、外部からの参画という形に変わる。

 Appleはアイブ氏が初めて着任した、彼のためのポジションであるCDOの後任については、まだ明らかにしていない。

iPhoneに見るデザインの変遷

 アイブ氏が作り上げてきたミニマリズムのデザインは、既に極限の域にまで達していると思われる。筆者は手元にあるAppleのデバイスをいくつも眺めてみて、すでにデザインの新陳代謝が非常に長期化していることを再確認した。

 例えばiPhone。2007年に登場した際は、金属とプラスティックの背面と、3.5インチディスプレイが備わるガラスの前面、そしてプラスティックのホームボタンという構成だった。翌年、日本でも発売されたiPhone 3Gは、背面をプラスティック素材のみに変更し、iPhone 3GSまでそのデザインを継続した。

なつかしのiPhone 3G
なつかしのiPhone 3G

 2010年のiPhone 4では、金属のフレームと両面ガラスのデザインを採用。このまっすぐ立ち上がる側面のフレームは、2012年にiPhone 5で画面を4インチに拡大しても、引き続き採用された。このまっすぐ立ち上がる側面は、2018年10月発売のiPad Proにも採用されている。

 iPhone 5背面はアルミニウムにガラスをはめ込むタイプとなり、これは2013年のiPhone 5s、そして2016年3月に発売されたiPhone SEまで引き継がれ、2018年9月まで第一線で販売され続けてきた。

iPhone 6とiPhone 6 Plus
iPhone 6とiPhone 6 Plus

 2014年、iPhone 6は、AppleとiPhoneを大きく飛躍させた重要な製品となった。再び画面サイズを4.7インチに拡大させ、更に5.5インチの大型モデルも用意した。これまで垂直に切り立った側面は、握りやすいように角が丸められ、背面と一体的なボディとなった。

 このサイズ構成とデザインは、ホームボタンが備わるiPhoneの完成形として2015年のiPhone 6s、2016年のiPhone 7と3年間引き継がれる。これまで2年おきにデザインを刷新していた法則は、ここで途切れている。

 2017年のiPhone 8は4.7インチ、5.5インチで構成されるホームボタン付きのスマートフォンとして、最後の世代になるとみられる製品だ。丸みを帯びた側面の金属フレームは残されたが、前面、背面ともにガラスとなり、ワイヤレス充電にも対応した。

 2017年にiPhone 8とともに登場したiPhone Xでは、ホームボタンを廃止し、縁まで敷き詰めたディスプレイを備えた新しいフォームファクターを採用した。しかし基本的なデザインはiPhone 8と共通しており、フレームの金属がアルミからステンレススチールに変更された程度の違いしか見られない。

 iPhone X以降のデザインについても、ある程度の年数、現在の雰囲気を保つことになっていくのではないだろうか。

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