Appleが優秀なチップ設計者であるMike Filippo氏を引き抜いたようだ。Filippo氏はIntelとAMDに勤めた経歴を持ち、直近では英国に本社を置くモバイルチップ設計企業Armに勤務していた。Appleは「Mac」シリーズのチップをIntel製から、Armの設計に基づいて独自開発したものへと移行する計画だと憶測されており、Filippo氏が移籍したことで、そのような計画をさらに進められるようになる可能性がある。
Appleはこれまでに、「iPhone」に搭載されている「A」シリーズのチップでArmの設計を採用している。
Bloombergは、Filippo氏のAppleでの新しい役職をLinkedInで発見した。LinkedInのプロフィールによると、同氏は5月よりAppleの「アーキテクト」となっており、テキサス州オースティンを拠点としている。Appleは12月に、10億ドル(約1100億円)を投じてオースティンに新キャンパスを建設すると発表している。
Filippo氏は、リードCPUアーキテクト、リードシステムアーキテクトとしてArmに10年間在籍し、Qualcommやサムスン、華為技術(ファーウェイ)のSoC(システムオンチップ)に用いられた「Cortex-A57」「Cortex-A72」「Cortex-A76」などのチップ設計に携わった。
LinkedInプロフィールによると、Intelでは「24コア、96スレッドの」スーパーコンピューティングSoCの「チーフアーキテクト」を務めたほか、「ハイエンドサーバーCPUを対象とした電力解析/最適化チームを統括した」という。
Armは、Filippo氏がAppleに移ったことを認めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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