Microsoftの教育部門と米航空宇宙局(NASA)は、学生に宇宙への関心を高めてもらえるよう協力して取り組む。共同開発した授業プランはオンラインで利用でき、中高生を対象にしたもので、学問的概念や実践的な学習を通してこの分野への関心を呼び起こすという。
8つのコースがあるオンラインの授業プランは、微小重力空間で宇宙飛行士の足を保護する「Astro Socks」のデザインから独自の宇宙ステーションの設計まで、多岐にわたる。カリキュラムには、3Dデザインの課題や仮想現実(VR)体験、データ分析の授業などもある。
コースのほとんどは、50分の授業を3〜4回受ける必要があり、費用は学生1人につき2〜3ドル(約210〜320円)だ。
Microsoft Education Workshopでパートナー担当ディレクターを務めるKaron Weber氏によると、今回のパートナーシップは、2018年に開催されたInternational Society for Technology in Education(ISTE)のカンファレンスにおける話し合いの成果だという。Weber氏はさらに、これらの授業プランについて、既存の教室での授業基準を補完するMicrosoftのさらに大規模なコレクションの一部だと述べた。
「未来の職業をモデル化する(中略)機会は、抜群の効果を発揮している」(Weber氏)
宇宙飛行士が撮影した地球の写真を分析して気候変動を予測する授業では、学生は16進法を学ぶことにより、コンピューターが色を表す方法を知る。このコースではまた、学生にバイオーム(生物群系)画像から季節を判断させることで、機械学習や人工知能(AI)モジュールに触れてもらう。学生が授業を修了するには、「Windows 10」および「Microsoft Office」のサブスクリプションが必要だ。
別の授業では、ニュートンによる運動の第2法則および第3法則を理解して微小重力を体験し、地球上での物体の重さを測ることにより、学生が質量と重さの違いを学べるよう支援する。
Microsoftは2018年にも、BBCと提携して同様の授業プランを提供した。
「このコレクションは非常に興味深いと思う。というのも、今年は人類が初めて月面を歩いてから50年という記念の年に当たるほか、(中略)現在ではこうした商用宇宙計画があり、(宇宙に住む)可能性もそれほど現実離れした話ではなくなっているからだ」(Weber氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」