災害などによる停電のほか、キャンプなどでは明かりが必要だ。電池式のLEDランタンは便利なものの、電池切れの問題がある。太陽光発電で使える「QWNN」のようなランタンは、天候に左右される弱点がある。
そこで今回は、食用油を燃やした熱エネルギーで光るLEDランプ「Lumir K」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Lumir Kは、底部の入れ物に食用オイルを入れ、そこに挿した芯に火をつけて本体をかぶせると、炎の熱エネルギーを電力に変換して上部のLEDを点灯させる。電池や充電は不要で、食用油さえあればすぐ明かりが得られるので、被災地やアウトドア、電力網の整備されていない過疎地などで役立つだろう。
このLumir Kを開発したチームは、以前ロウソクの熱エネルギーを利用するLEDランプ「Lumir C」をクラウドファンディングで実現させた。食用油はロウソクよりも入手しやすいので、Lumir Kの方が使い勝手はよさそうだ。
燃料として使えるオイルの種類は幅広く、食用油であれば特に制限はないという。オリーブ油、キャノーラ油、サンフラワー(ひまわり)油など、さまざまな油が利用可能。いざという時に備え、照明用の備蓄としても使いやすい。
LEDの点灯時間は、5mlのオイルで1時間。底部の入れ物は容量が140mlあり、1日4時間の点灯で1週間使える。
Indiegogoでの目標金額は1万ドル(約109万円)。記事執筆時点(日本時間5月28日13時)で2620ドル(約28万7000円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと40日ある。
Lumir Kの紹介ビデオ(出典:YouTube)
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