自宅でくつろいでいるときも、オフィスで働いているときも、窓から美しい景色が臨めるとよい気分転換になる。しかし、季節や天候のせいで常によい眺めが見られるとは限らない。そもそも、そのような恵まれた立地の部屋はなかなかないだろう。
そこで、日本企業のアトモフが開発した、スマートディスプレイとして機能する“デジタル窓”の新モデル「Atmoph Window 2」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Atmoph Window 2は、2015年に発売された初代「Atmoph Window」から改良を重ねた、壁掛け式ディスプレイ。本体サイズは650×400×50mm、重さは5.5kg。1920×1080ピクセルの27インチ画面に、1000種類を超す美しい景色の4K映像を表示する。壁に設置すると、窓を通して外の景色が見えるようだ。仮想的な窓枠も合わせて表示すると、本物の窓のように感じられる。国際宇宙ステーション(ISS)の観測モジュール「キューポラ」風の窓枠フレームも選べる。
用意されている録画済み映像のほか、世界各地のライブ映像や、自分で撮影したビデオを表示することも可能。Atmoph Window 2を3枚組み合わせて連動させると、横に広い1つの映像を表示できる。スピーカーを2つと、全体を振動させるスピーカーを1つ内蔵し、表示しているビデオに合わせた環境音を流す。Bluetoothスピーカーとして音楽再生にも使える。
Atmoph Window 2はスマートディスプレイ機能も備え、日付や時刻、天気予報、「Goole Calendar」に登録した情報なども表示する。「Google Home」「Amazon Alexa」に対応しており、スマートスピーカー経由の音声操作も可能。付属リモコンやスマートフォン用アプリ、IFTTT連携による操作にも対応している。
オプションのカメラモジュールを取り付けると、Atmoph Window 2を見ている人の顔の位置や角度を認識し、それに合わせて表示する景色を動かす。これにより、より本物の景色に近い映像が楽しめる。このカメラは、外出先などからスマートフォンのアプリで室内を見るためにも使える。明るい外からの光が入っているように見せる、LEDライトモジュールも用意されている。
フレームは交換式で、カリモク製の木製フレームが選べる。
Indiegogoでの目標金額は5万ドル(約557万円)。記事執筆時点(日本時間4月4日15時)で約1万1000ドル(約123万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと46日ある。
Atmoph Window 2の紹介ビデオ(出典:アトモフ/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス