中国のスマートフォンメーカー魅族(メイズ)は1月30日、「真の穴なしスマートフォン」である「Zero」をIndiegogoで発表し、100台の「エンジニアユニット」を1299ドル(約14万5000円)で、1台の「パイオニアユニット」を2999ドル(約33万5000円)でそれぞれ提供することを明らかにし、人々を大いに驚かせた。現在、Zeroのキャンペーンは終了という扱いになっている。目標額を10万ドル(約1120万円)に設定していた同キャンペーンは、わずか4万6000ドル(約510万円)しか調達できなかったようだ。同社の最高経営責任者(CEO)はメイズのフォーラムで、「最初からこのプロジェクトを量産するつもりはなかった」とファンに語った。
同氏の声明には、「このクラウドファンディングはマーケティング部門が実施した。穴なしスマートフォンは開発部門のプレリサーチプロジェクトにすぎない。われわれは最初から、このプロジェクトを量産するつもりはなかった」と書かれている。
それは、キャンペーン開始前にわれわれが聞いた話(Zeroは本物の製品になり、後に発売される)と全く異なる。同社はレビュー機も配布していた。
とはいえ、製品への関心の度合いを判断する観測気球としてクラウドファンディングキャンペーンを立ち上げる手法は、近頃ではマーケティングツールとしてよく用いられている。2種類の高価な限定モデルが4月という攻撃的な出荷予定日で提示されたことは、このプロジェクト全体が今も進行中であるという考えに信憑性を与えるものだ。
メイズに詳しい説明を求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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