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プライバシーの未来をめぐるアップルとグーグルのバトルは続く - (page 2)

Ross Rubin (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2019年05月13日 07時30分
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 いずれにしてもGoogleは、Appleへの回答としてのメッセージを研ぎ澄ました。同社はプライバシーを「手の届かない高価なもの」ではなく、「すべての人々のためのもの」にしたいと主張した。これは明らかに、Apple製品と手ごろな価格のAndroidスマートフォンおよび(少なくともライセンシーにとっては安価な)「Chromebook」への注力についての言及だ。Googleは、Motorola、Nokia、OnePlusなどが販売している一連のミッドレンジ製品に加わる安価なPixelスマートフォンを発表することで、メッセージを強化した。このスマートフォンはプライバシーを強化したAndroid Qがインストールできる最初のデバイスの1つだ。

 同社はまた、「Nest Hub」(旧「Google Home Hub」)の上位モデルである「Nest Hub Max」のカメラが電気的に無効にできることも紹介した。Nest Hub Maxは、ユーザー体験をパーソナライズするためにカメラでの顔認識を行う。だが、このデバイスのカメラ制御は、カメラを搭載しないNest Hubと比べると妥協が感じられる。Googleは、Nest Hubは寝室向けで、Nest Hub Maxはリビングやキッチンなど、よりパブリックな場所での使用を想定していると説明する。

 GoogleのNest Hub Maxのアプローチは、物理的なカメラカバーが付いたFacebookの「Portal」のアプローチに相当する。Nest Hub Maxは、部屋の中で移動する人をフレーム内におさまるように追うPortalのカメラ機能への答えだ。動画チャットに「Google Duo」を使わなければならないことを除けば、Googleのエコシステムに強く結びついたNest Hub Maxは、FacebookのPortalよりもはるかに多くの(Googleが言うところの)「役に立つ」サービスを提供する。

 そして、カメラを搭載しないことと制御可能なカメラを搭載することのトレードオフは、AppleとGoogleの、それぞれが自分の言葉で支持するプライバシーへのアプローチの違いの良いメタファーになっている。Nest Hubのようなスマートディスプレイを提供していないAppleは、「カメラなし」アプローチを取っている(つまり、データの不適切な使用を阻止する最善の方法は、データを集めないことだ。たとえそれがサービスのレベルを犠牲にすることに、あるいは少なくとも改善を遅らせることになってもだ)。Appleのアプローチでは、家庭のすべての部屋のプライバシーレベルは寝室と同じだ。そして、同社はデータ収集に価値があるかどうかの判断基準を引き上げ続けている。

 一方Googleはこれまで、データ収集を管理するツールをユーザーに提供しようとしてきた。変化しているのは、同社がデータ収集の制御と制限をより透明にし、さらに強化しようと努力していることだ。だが、Appleがユーザーがデータ収集を拒否する必要さえない新しい製品とサービスを立ち上げることに集中しているのに対し、Googleはユーザーがデータ収集を受け入れたくなるような印象的で説得力のある次世代AI採用の消費者向けサービスを積極的に開発している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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