GoogleとAmazonは、動画ストリーミングサービスやハードウェアで大きな利害関係にあるライバル同士だ。その両社が共同発表で、Googleの公式「YouTube」アプリを、世界中で「数カ月以内に」Amazonのストリーミングデバイス「Fire TV」やFire TV内蔵テレビで利用できるようになることを明らかにした。一方で、Amazonの「Prime Video」アプリが、数カ月以内にGoogleのストリーミングデバイス「Chromecast」や「Chromecast built-in」対応デバイス向けに提供される。
さらに、Prime Videoが「Android TV」向けに、「YouTube TV」と「YouTube Kids」の両アプリがFire TV向けに、2019年内に提供される。
Fire TVとChromecastに対するこのようなアップグレードは、長年にわたる非互換性に対処し、各デバイスのユーザーがそれぞれYouTubeやPrime Videoを利用しやすくするものだ。また、Fire TVとChromecastが、「Roku」や「Apple TV」などのスマートテレビシステムに対する競争力を高めるのにも役立つ。多くのスマートテレビは、YouTubeやPrime Videoのアプリをずいぶん前から搭載している。
2018年、GoogleはFire TVデバイスへのYouTubeの提供を停止した。Amazonが同社ウェブサイトでChromecastの販売を停止したことを受けたものだ。その後、Amazonは12月にChromecastの販売を再開していた。
公式YouTubeアプリがなくても、Fire TVユーザーはブラウザーを使えばいつでもYouTube.comにアクセスできる。
Fire TV用の新しいYouTubeアプリは、今あるブラウザーを使う方法と比べていくつかの利点が期待できる。最大の利点の1つは、Amazonの音声アシスタント「Alexa」を使って、YouTubeの動画を直接検索できる点だろう。
ブラウザーでYouTube TVを利用する方法はない。今のところ、Fire TVを使ってYouTube TVにアクセスすることはできないが、アプリが登場すればアクセスできるようになる。
同じくYouTubeを見るのにブラウザーが必要な「Amazon Echo Show」については、YouTubeアプリが発表されなかった。
NVIDIAの「Shield」やソニー製テレビなど、Android TVプラットフォームの多くのデバイスには、すでにPrime Videoのアプリがあるが、Googleによると、近いうちに、すべてのAndroid TVデバイスでこのアプリが利用できるようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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