Appleが新たに提供すると予想されているデジタルニュースサービスを誰もが歓迎しているわけではないようだ。米国で最も権威ある新聞の1紙であるThe New York Times(NYT)は、米国時間3月25日に発表されるとみられるAppleのニュース購読サービスに参加しない可能性が高い。
NYTの最高経営責任者(CEO)であるMark Thompson氏はReutersに対し、「われわれの記事を他の場所で目にすることを広く習慣づけようというアイデアに対して、非常に警戒感を抱いている」と述べた。「また、われわれの記事が他社の記事と一緒くたにされることについても概して懸念している」(Thompson氏)
Thompson氏は、サードパーティーを介して記事を配信すると自社のコンテンツをコントロールできなくなる可能性があり、パブリッシャーにとってリスクになりかねないと警告していたとされている。
NYTとAppleにコメントを求めたが、両社から回答は得られていない。
Appleは米国太平洋時間3月25日午前10時より、カリフォルニア州クパチーノのApple Parkキャンパス内にあるスティーブ・ジョブズ・シアターで特別イベントを開催する。ニュース購読サービスと「Netflix」のような新しい配信サービスのほか、クレジットカードが発表される可能性も予想されている。
有料のデジタルニュースサービスは、現在の「News」アプリのプレミアム版になるとみられ、ユーザーはさまざまなパブリッシャーによるコンテンツを読めるようになると報じられている。Appleはこのサービスによる収益の50%を受け取る意向を示しており、パブリッシャーは契約を渋っているとの報道もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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