Googleのフラグシップ端末である「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」は、現在購入できる最高のスマートフォンの1つだ。(光の少ない場所では特に)素晴らしい写真を撮影でき、ユーザーに代わってメッセージに返事をしてくれる「Call Screen」などGoogle独自の機能を搭載し、ハードウェアも最高級の性能だ。だが、かなりの高価格でもある。Pixel 3は799ドル(日本では9万5000円)から、Pixel 3 Xlは899ドル(日本では11万9000円)からだ。
だからこそ、そこまで高くないミッドレンジのPixel 3が登場すれば、多数の人にとって説得力のある選択肢になるだろう。Pixel 3“Lite”(と3 XL Lite)と仮に呼ばれているPixel端末が、Appleの「iPhone XR」やサムスンの「Galaxy S10e」などと同様に、Pixel 3の主要な機能を低価格で提供するといううわさだ。
Pixel 3とPixel 3 XLは、世界で最も使われているモバイルOSである「Android」の、Googleによる究極の試みという役割を担っている。調査会社IDCの2018年2月の報告によると、Googleは2017年に初代PixelシリーズとPixel 2シリーズを390万台出荷したという。この数字は、市場全体の総出荷数である15億台と比べれば少ないが、Pixelユーザーは増加している。Pixel 3 Liteが既存モデルより安ければ、低価格帯スマートフォンの購買層に新たな選択肢を提供することになり、Googleは販売台数を増やすチャンスを得る。
以下に、Pixel 3 LiteとPixel 3 XL Liteに関するこれまでのうわさをまとめた。
米連邦通信委員会(FCC)のウェブサイトで2月、Googleからの新たな申請書類が公開された。それまでは、Pixel 3 LiteのモデルナンバーはG020B、Pixel 3 XL LiteはG202Fとして申請されたとみられていた。だが、9to5Googleによると、6つのモデルナンバーが申請されており、LiteとXL Liteのそれぞれにつき、3つのバリエーション(おそらくはストレージ容量の違い)があることを示している可能性があるという。申請書類には、FCCに準拠する必要のあるSARレベル(比吸収率)も記載されている。
この申請書で興味深い点は、ストレージ容量のオプションに加え、FCCとの秘密保持契約が8月に終了するのが分かることだ。Googleは通常、Pixelブランドのスマートフォンを10月に披露する。つまり、LiteモデルはPixel 3とPixel 3 XLの後継モデルが発表される前に登場することを示唆しているのかもしれない。
Googleは1月に、時計メーカーのFossil Groupからスマートウォッチ技術に関連する知的財産を4000万ドル(約44億円)で買収しているので、何らかのウェアラブル製品を計画中だとしても不思議はない。そして、Nikkei Asian Reviewの未確認情報によると、Googleは価格を抑えたPixelスマートフォンと同時に、新たなセキュリティカメラ、「Google Home」の新モデル、「Apple Watch」対抗のスマートウォッチを発売するという。
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