視覚障がい者がスマートフォンのカメラを使って周囲の物体を特定できるようにするGoogleのアプリ「Lookout」が、「Google Play」ストアからダウンロードできるようになった。ただし、このアプリを利用できるのは、米国で「Pixel」デバイスを持っているユーザーに限られる。
LookoutはGoogleが2018年に発表したアプリで、「Google Lens」と同じような技術を利用して、ユーザーが周囲の環境を探索したり関わり合ったりする活動を支援する。また、標識やラベルに書かれた文字を読んだり、バーコードをスキャンしたり、通貨を識別したりすることも可能だ。
Googleでは、このアプリを使うユーザーに対し、Pixelデバイスをネックストラップで首からかけるか、シャツの前ポケットに入れておくことを推奨している。デバイスのカメラが身体の外側に向くように装着することにより、Lookoutがユーザーの周囲にある物体やテキスト、人について音声で情報を伝えることが可能になる。
Googleのアクセシビリティエンジニアリング担当製品マネージャーを務めるPatrick Clary 氏は米国時間3月12日付のブログで、Lookoutの使用が想定される状況について説明した。同氏によると、Lookoutは、初めての場所に行くとき、文字や文書を読むとき、料理や買い物といった日常的な作業をこなすときなどを想定して作られているという。
同氏はまた、Lookoutをより良いアプリにするため、ユーザーからフィードバックを求めていると述べている。「どんな新技術でも同じことが言えるが、Lookoutも100%パーフェクトというわけにはいかないだろう」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」