Googleの「Android Things」は、電力をあまり使わないIoTデバイスの開発者向けのOSプラットフォームだ。開発者用プレビューが2016年に発表された当初、Android Thingsは開発者らが製造して運用できる製品の種類を限定していなかった。だがそれが今、変わろうとしている。Googleは米国時間2月12日、Android Thingsの方針を変え、今後は主にスマートスピーカとスマートディスプレイに焦点を合わせると発表した。
Android Thingsはこれまで、4種のシステムオンモジュール(SOM)をベースとするデバイスをサポートすると謳ってきた。CPU、フラッシュストレージ、BluetoothとWi-Fiの機能が含まれているこれらの基板を設計していたのは、NXPやMediaTek、Qualcommで、Qualcommは2種類のSOMを提供するとしていた。これらのSOMは製品へ利用できるものとしてGoogleの認定を受け、それにより企業がIoTデバイスを市場投入するプロセスが円滑化されるはずだった。
Googleは今後、開発者プラットフォームを通じたこれらのSOMのサポートを終了するので、パートナーメーカーらはスマートスピーカとスマートディスプレイしか製造できなくなる。Android Thingsのプラットフォームをこの2つに限定することにより、Googleは規模を縮小し、その他の種類のIoT製品へのリーチを狭めようとしている。もっとも、Android Thingsをベースとする、よく知られた製品の多くは、「Lenovo Smart Display」や「JBL Link View」のように、スマートディスプレイやスマートスピーカのカテゴリに属する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」