Appleが、先ごろ公表された「FaceTime」のバグに関して、テキサス州ヒューストンの弁護士から訴えられた。Appleはこのバグの発見を受け、米国時間1月29日からFaceTimeのグループ通話機能を無効にしている。
この珍しいバグは「iOS 12.1」に存在するもので、ユーザーが「iPhone」でFaceTimeのグループ通話機能を利用すると、通話相手が電話に出なくても、相手側の音声が聞こえ、映像を見ることができるというものだ。
Bloombergの報道によれば、ヒューストンに事務所を構える弁護士のLarry Williams II氏は、この「iOS」のバグで損害を被ったとして、Appleを訴えた。
同氏の主張によれば、依頼人による宣誓供述の最中に調書を作成していた際に、何者かがiPhoneのこの通話機能を使って、供述の内容を盗聴したという。同氏はこのバグが「きわめて内密な会話の内容を同意なしに」他人にさらすものだと訴えている。
Williams氏は、過失、製造物責任、不実表示、保証違反でAppleを訴え、損害賠償を求めている。
Appleは29日にこのバグの存在を公表し、さらにFaceTimeのグループ通話機能をサーバ側で無効にする措置を取り、パッチを適用するまでこの機能が悪用されないようにした。同社によれば、今週中には修正プログラムをリリースする予定だという。
このバグをめぐり、ある女性は、20日に報告したにもかかわらず無視されたとして述べている。この女性はアリゾナ州の弁護士、Michele Thompson氏で、14歳の息子が19日にオンラインゲームの「Fortnite」を友人とプレイしているときにこのバグを発見したと主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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