ボクサーのミックス犬であるクララ・グレース(Clara Grace)は1年前、米カリフォルニア州フレズノで飢えた捨て犬となっていた。骨と皮に痩せ細った彼女は、立つこともできなかった。地元の動物保護施設は、この犬があまりにも衰弱して不健康だったので、安楽死リストに載せた。
彼女の生涯はそこで終わるはずだった。だが、クララは現在、彼女を溺愛する2人の人間と一緒に余生を送っている。クララは以前よりかわいく、物静かに、ずっと健康になって、私たちのものだったカウチの一番ふかふかな場所で、日がな一日まどろんでいる。これは私たち2人と1匹にとって素晴らしい経験であり、Mark Zuckerberg氏の創造物がなければ実現しなかったことだ。
2018年はFacebookにとって試練の年だった。ユーザープライバシー、情報漏えい、ヘイトスピーチ、フェイクニュースなどの絶えることのないスキャンダルに悩まされ、同社はかつての輝きを失った。米連邦政府と欧州連合(EU)はFacebookの幹部を公聴会で質問攻めにし、「Facebookを削除しよう」キャンペーンが盛り上がった。だが、すべての人々がその流れに参加したわけではない。特に、動物保護団体にとって、Facebookはかけがえのないツールだ。Facebookの20億人という膨大なユーザー数と、汎用性と手ごろな価格(無料で利用できる)により、動物保護団体はFacebook誕生以前より多くの動物を救えるようになった。
そして、彼らは当面、Facebookの利用を止めるつもりはない。
米動物虐待防止協会(ASPCA)のソーシャルメディアディレクター、Kymberlie Adams氏は「(ソーシャルメディアは)動物保護に非常に役立っている。命を救っている。これなしでは仕事にならない」と語った。
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