NTTドコモは12月6日、全国の教育委員会・小学校の教員向けに、プログラミング教育用ロボット「e−Craftシリーズ embot」を活用したプログラミング教育支援サービスを12月10日より提供すると発表した。料金は、1台あたり税別4800円。
embotはドコモの新規事業創出プログラムである「39works」から生まれた、プログラミング教育用ロボット。ダンボールと電子機器を用いてロボットを組み立てることで、電子工作やものづくりの基礎を学ぶことができる。
組み立てたロボットは、タブレットやスマートフォンにインストールしたビジュアル・プログラミングの専用アプリを用いて、簡単に操作できるという。フローチャート形式でプログラムが組めるため、if文やfor文など、より高度なプログラミング要素も直感的に身に付けられるとしている。なお、embotはドコモのパートナー企業であるイーフローが製造・販売している。
小学校におけるプログラミング教育は2020年より必修化されるが、教育現場では授業の中にどのようにプログラミング教育を組み込んでいくかが大きな課題となっていると同社では説明。この課題に対して、教育委員会や小学校と連携し、子ども向けのプログラミングイベントや教員向けのプログラミング教育に関する勉強会を全国各地で開催し、現場の教員を支援する取り組みを進めてきた。
ドコモでは、これまでの取り組みをもとに、小学校の教育指導要領に沿ったプログラミング教育の指導事例、指導案などを収録した冊子やプログラミングを活用した授業を行うためのサポート教材を収めた「embotプログラミング授業サポートツール」をナリカと開発した。
また、小学校でのプログラミング教育の目的や、算数や理科などの科目でのプログラミングを活用した指導方法などについて解説する動画配信サービスや、教育委員会や小学校の要望に応じて、自由にカリキュラムを設計できる教員向けプログラミング教育の研修サービスも提供するとしている。
さらに、12月下旬より千葉県の一部のドコモショップにおいて、embotを活用した子ども向けのプログラミング教室をトライアル実施する。同教室では、子どもたち自身でロボットの役割を考えて、役割に応じた動きをプログラミングし、命令通りに実際にロボットが動くかどうか確認するといった一連の流れが体験できるという。
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