Pixel Slateの側面のボタンは指紋リーダーの機能も備えており、これを使えば、パスワードなしで素早くサインインできる。ただし、筆者が見た限り、この指紋リーダーはそれほど多くの用途には使用できず、iPad Proの「Face ID」ほどシームレスに統合されているわけでもない。
筆者の使用方法だと、Pixel Slateは1回のフル充電でほぼ丸1日持続した。これは十分すぎるように思える。ゲームをプレイしたり、動画をストリーミングしたり、多くのタブを開きっぱなしにしたりしても、バッテリが急激に減ることはなかった。
タップして、さまざまなことを頼んだり、情報の検索などを実行したりできるので、Pixel Slateは、「Pixel」スマートフォンを大画面で使用しているような印象を与える。キーボードを押してGoogleアシスタントにアクセスできる機能を筆者は気に入った。カフェテリアでオフィスのWi-Fiを利用中に、Googleアシスタントが筆者の声に反応してくれないことも何度かあったが、「Hey, Google」と言うだけで、手を使わずにお薦めのレストランの情報を入手できるのはクールだ。Googleアシスタントはこちらの予想通りに機能してくれるので、Googleアシスタントが搭載されたスマートスクリーンをもう1台手に入れたような気分になった。
Pixel Slateの高解像度(3000×2000ピクセル)の12.3インチ「Molecular Display」はとても良いが、常に素晴らしいわけではない。最新のiPad Proのディスプレイに比べると、斜めから見たときに、カラーやテキストが白っぽく見えることもあった。ディスプレイのガラスも反射しがちだ。
「iPad」と比較するなら、少なくともPixel Slateには、2つ目のUSB-Cポートが搭載されている。つまり、充電中に有線のヘッドホンを使ったり、外部ディスプレイと接続しながら充電したりできるということだ。
Chromebookは格安で購入できるデバイス、つまりネットブックに取って代わる現代的なノートPCとして誕生した。200ドル(約2万円強)のノートPCという夢のデバイスだった。
そこで、Pixel Slateがキーボードとペンを含めて400ドル~500ドル(4万円台半ば~5万円台半ば)であれば、人々は魅力を感じるかもしれない。だが、iPad Pro並みに高価なPixel Slateを誰かが購入するとは、筆者には思えない。確かに、Pixel Slateの価格は599ドルからとなっている。しかし、おそらく人々が欲しがるであろう、より高速なシステムを選択すれば、価格は一気に跳ね上がる。筆者は全ての構成オプションをテストすることはできなかったが、Googleが送ってくれたレビュー用の端末は、「Core i5」プロセッサ、8GバイトのRAM、128GバイトのSSDを搭載する1000ドル(約11万円)の構成だった。ただし、箱に入っているのは、タブレット本体とヘッドホンアダプタだけだ。199ドルのPixel Slate Keyboardと99ドルの「Pixelbook Pen」は別売である。
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