「Chrome OSの新たな章」、グーグルの新型タブレット「Pixel Slate」が登場

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年10月10日 12時16分

UPDATE Googleが「Pixel Slate」を発表した。Microsoftの「Surface」シリーズによく似ているが、Googleは自社の人工知能(AI)と「Googleアシスタント」、ソフトウェアが差別化要因になると見込んでいるのだろう。

 Pixel Slateは2in1コンバーチブル型の「Chromebook」ともいえる。Googleのハードウェア担当シニアバイスプレジデントのRick Osterloh氏が「Pixel 3」「Google Home Hub」と共にPixel Slateを発表した。Googleはニューヨークで開催したイベントで、新たなハードウェアラインアップの概要を説明した。

Googleの新しいハードウェア群
Googleの新しいハードウェア群

 Pixel Slateに対する筆者の印象は以下の通りだ。

Surfaceによく似た外観

 Pixel Slateに関して最も印象的だったのは、その外観がキックスタンドを備えたSurfaceにそっくりであることだ。違いは、Pixel SlateがChromebookとして機能することだ。うわさは正しかった。GoogleがSurfaceチームで働いていた人材を相当数雇ったとみられることを考えると、この違いはそれほど意外なことではないはずだ。

 MicrosoftのSurfaceアップデートの後に登場したこの製品は、より大きな注目に値する。Surfaceのデザイン言語が影響を与えたに違いないと筆者は考えている。

タブレットになろうとしているノートPCではない

 Googleの製品管理担当ディレクターのTrond Wuellner氏によると、Pixel Slateは「Chrome OS」の新しい体験であり、片手で作業することが可能だという。機械学習によって、ユーザーの使用状況に基づいてアプリランチャーがカスタマイズされる。「これはタブレットになろうとしているノートPCではなく、実際にはスマートフォンであるタブレットでもない」(Wuellner氏)


 Googleは「G Suite」の統合、デスクトップ版の「Chrome」ブラウザ、「Android」アプリの使用を可能にする「Google Play」の統合、再設計されたChrome OSと連携するAIツール群も宣伝した。

 Pixel Slateの本体カラーはミッドナイトブルーで、縁が丸みを帯びている。さらに、3000×2000ピクセル(293ppi)のディスプレイ、2基の前面スピーカ、4Gバイト~16GバイトのRAMを備える。左右の側面にそれぞれ1基のUSB-Cポートが配置されている。

 「Pixel Slateは、Chrome OSの新たな章が始まったことを告げる製品だ」(Wuellner氏)

 オプションのキーボードカバー「Pixel Slate Keyboard」は丸いキーを備えており、タブレットの下側面に接続することができる。

主な仕様

  • OS:Chrome OS
  • 画面:12.3インチ
  • オーディオ:前面デュアルスピーカ、マイク×2
  • プロセッサ:第8世代のIntel Core m3/i5/i7、またはCeleron
  • RAM:4~16Gバイト
  • ストレージ:32~256Gバイト
  • サイズ: 290.85×202.04×7.0mm
  • 重さ:721g
  • 色:ミッドナイトブルー
  • バッテリ:48Wh
  • カメラ:前面、背面ともに800万画素
  • 無線通信:Wi-Fi、Bluetooth
  • センサ類:指紋センサ、3軸ジャイロセンサ、加速度計
  • ポート:USB-Cポート×2、Pixel Slate Keyboard用のアクセサリコネクタ

価格と発売日

 Pixel Slateの価格は599ドル(約6万7700円)から。Pixel Slate Keyboardは199ドル(約2万2500円)、Pixelbook Penは99ドル(約1万1200円)だ。いずれも2018年内に北米などで発売予定。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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