グーグルは10月9日(現地時間)、新型スマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」、新型タブレット「Pixel Slate」、スマートディスプレイ「Google Home Hub」を発表した。Pixel 3シリーズの初期ローンチには日本も含まれる。
Pixel 3は、「Nexus」に続くグーグルのスマートフォンシリーズ「Pixel」の最新モデル。OSは、Android 9 Pieを搭載。5.5インチディスプレイのPixel 3と、6.3インチディスプレイを搭載したPixel 3 XLの2機種をラインナップする。Pixel 3 XLはノッチディスプレイを採用した。価格は、Pixel 3が799ドル(国内価格は64GBモデルが9万5000円、128GBモデルが10万7000円)、Pixel 3 XLは899ドル(64GBモデルが11万9000円、128GBモデルが13万1000円)からとなっている。
12.2メガピクセルの背面カメラを搭載。F1.8のレンズを搭載し、デュアルピクセル位相差検出に対応したAFを採用する。機械学習を採用した「Night Sight」機能により、iPhone XSよりも明るく夜景を撮影できるという。また、タイムラグなく一度に7枚の写真を撮影するだけで、高品位な撮影を実現する「HDR+」機能を搭載する。
また、8メガピクセルのフロントカメラは、標準(視野75度でF1.8)と広角(視野97度でF2.2)で2種類のレンズを搭載。広い視野を生かした、複数人でのセルフィーに最適な「グループ自撮りモード」のほか、笑顔をAIが検知して自動撮影する「フォトブースモード」も搭載する。
カメラは、あとから焦点位置とボケ量を変更できるAIベースの背景ボケ機能のほか、高精度なAR技術「Playground」では、カメラが映す画面内に3Dキャラクターなどをリアルタイムで合成。「アイアンマンと一緒に自撮り」といったことも可能だ。また、カメラで撮影した被写体を識別する「Google Lens」が利用可能。外国語のメニューを翻訳したり、撮影したアイテムに似た商品を検索できる。
そのほか、4K/30pのほか、ハイスピード(1080p/120fps、720p/240fps)での動画撮影にも対応する。Pixel 3シリーズの機能として、撮影した写真・動画問わず、オリジナル画質でのGoogleフォトへのアップロードが可能だ。
さらにAI機能を強化。ボディを握るだけでGoogle Assistantが立ち上がるほか、人間のように会話できる音声AI技術「Google Duplex」をベースとした「Call Screen」機能を実装。電話着信時にCall Screen機能を選択すると、AIに応対させながら、ユーザーが引き継ぐか定型文で返答させるかを選択できる。「あなたは誰か」「後ほど掛け直します」といった選択肢から必要に応じてAIに喋らせることができるほか、迷惑電話であれば着信拒否にすることもできる。なお、会話はスクリーン上に表示され、ユーザー側で逐次確認できる。
SoCはQualcomm Snapdragon 845を搭載。RAMは4GB、ストレージは64GBと128GBの2種類。カラーは、クリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンクの3種類をラインナップ。USB-C端子を搭載し、18Wの急速充電が可能なほか、Qiワイヤレス充電もサポートする。アルミ製フレームを採用、IPX8 防塵・防水仕様となる。また、Pixel 3専用のセキュリティチップ「Titan M」も搭載する。重さは、Pixel 3が148g、Pixel 3 XLが184gだ。
国内では、NTTドコモとソフトバンクでの取り扱いを発表。国内向けの機能として、おサイフケータイにも対応する。そのほか、Pixel専用のワイヤレス充電スタンド「Pixel Stand」(9504円)も発表。スタンドに載せるだけで、スマートスピーカのような使い方も可能としている。
また、Pixel Slateは、Chrome OSを搭載したタブレット端末。6メガピクセルを誇る12.3インチディスプレイ、第8世代のIntel Core m3/i5/i7、またはCeleronプロセッサを搭載。メモリは4〜16GB、ストレージは32〜256GB、8メガピクセルの背面・前面カメラ、電源ボタンに内蔵された指紋センサ、2基のUSB-Cポートを搭載(4K出力可能)。通信はWi-FiとBluetoothを搭載し、LTEには対応しないようだ。バッテリは10時間持ち、15分の充電で2時間利用できる。重さは721g。
オプションとして、キーボードカバー「Pixel Slate Keyboard」(199ドル)も用意され、ノートPCのように利用することもできる。キーには、Google Assistantボタンが搭載されている。また、スタイラスペン「Pixelbook Pen」(99ドル)も利用可能。なお、本体価格は599〜1599ドルとなる。
さらに、Google Home Hubも発表。これは、Google Homeに7インチディスプレイを搭載したモデルで、天気やニュースなどパーソナライズされた情報を表示するほか、YouTube、Googleフォトなどを閲覧可能。また、nestなどスマートホームコントローラーと接続でき、声で操作できる。価格は149ドル。
国内発表を受け、Pixel 3、Pixel 3 XLに関する情報を追加しました。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス