古くなっていたものが再び新しくなった。「MacBook Air」は現代風になり、「iPad Pro」は「iPhone 5」と同じ側面が平らなデザインを復活させた。「Mac mini」も刷新された。
Appleは米国時間10月30日、ニューヨークのブルックリンでイベントを開催し、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏らが3つの新製品を発表した。このイベントの主眼は1つの言葉で要約できる。それは生産性だ。
発表された全ての製品は、少なくともAppleの位置付けに従えば、労働者や学生、そして一般の人の生産性を向上させるためのものだ。
イベント終了後、筆者は新しいiPad ProとMacBook Airを少しの間、実際に使ってみる機会を得た。いずれの製品も既に注文を受け付けており、11月7日に出荷が始まる予定だ。まずは、久しぶりに大幅に刷新された新型MacBook Airから紹介しよう。
新しいMacBook Airは、多くの人が「Touch Bar」搭載の「MacBook Pro」に求めていたものを実現した製品だ。軽量で持ち運びやすく、「Retina」ディスプレイ、「Touch ID」を利用する指紋リーダが追加されているが、Touch Barは搭載されていない(少なくとも筆者は自分のMacBook Proでは全く使っていなかった)。
Appleはバタフライキーボードの設計を踏襲しており、第3世代のデザインを使用している。この設計では、キーの下にホコリがたまる傾向があり、ある程度たまるとキーが使えなくなってしまうことがある。筆者はMacBook Airのキーボードがホコリによる動作不良を防げると保証することはできないが、MacBook Airのキーは、筆者が使っているMacBook Proのものよりも硬く感じた。確かに、筆者が使用しているのは、旧世代のバタフライキーボードを搭載する旧式のMacBook Proだが、その変化はすぐに感じ取れた。本稿を自分のMacBook Proで執筆している今でも、その違いは明らかだ。
キーボードの右上隅にはTouch ID指紋センサが配置されている。筆者が見せてもらったデモでは、Touch IDは「iPhone」やほかのMacBookと同じくらい速く動作していた。
Touch IDは、MacBook Airのロック解除や「Apple Pay」経由での購入の承認、「1Password」などのアプリへのアクセスに使用される。
本体の左側には、「Thunderbolt 3」(USB-C)ポートが2基搭載された。右側にはヘッドホンジャックが配置されている(そうだ、Appleは最新のノートブックでヘッドホンジャックを廃止しなかったのだ)。
新型MacBook AirのRetinaディスプレイは13.3インチで、解像度は2560×1600ピクセル。どこから見ても、MacBookのあらゆるRetinaディスプレイと同等の素晴らしさだ。従来のMacBook Air(ちなみに今でもAppleから入手可能)の解像度は1444×900ピクセルだ。両者の差は歴然としている。
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