11月06日~11月12日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは11月7日より、iPad Pro、MacBook Air、Mac miniの販売を開始した。これらは10月30日に発表された新製品で、デザインやフォームファクターなどの変更を伴う製品のアップデートは、2018年は最後になると見られる。2018年にここまででまだ刷新されていない主要製品はiMacとApple TV 4Kとなる。
MacBook AirはAppleのポータブルMacの中で最も人気のある製品であった。しかし2010年のデザイン刷新以来、実に8年もの間、主要なモデルチェンジをせずに販売を続けてきた経緯がある。2012年にMacBook ProがRetinaディスプレイを搭載し、さらに携行性を高めたMacBookに高解像度ディスプレイが採用されてきたが、主力モデルだったMacBook Airへの採用は見送られ、積極的に選択しやすいモデルではなかった。
アップデートされたMacBook Airは、Retinaディスプレイの採用と狭いベゼルによって、その面積はMacBook Proと同等のものとなった。かなりスッキリとした印象を与えてくれる。これに、ヒンジから厚みが絞られていくこれまでのMacBook Airのデザインが踏襲され、スペースグレイ、ゴールドの2色も追加された。これまではシルバー1色だった。モダンな超薄型オールインワンノートとしての進化を十分に獲得している。
ただし、「オールインワン」という表現は、プロセッサ性能がより省電力性を重視するYシリーズのIntel Core i5プロセッサを採用している点で、若干疑問になる。MacBook Airはデザインと性能の割りに安価である点が魅力だったが、新モデルではそのバランスが崩れてしまった。もちろん既存のモデルよりも処理性能とグラフィックスは向上しており、デザイン面もあるべき姿となっている。プロセッサの選択肢が限られている点も含めて、若干ポジションに曖昧さも残る。
一方、Mac miniは面白いアップデートとなった。これまではディスプレイを排除したMacBook Airという印象すらある低価格・最低限というコンセプトを守るデスクトップMacだった。しかし今回完全にキャラクターを変え、写真や音楽などの制作環境ではMac Proを代替するような、小さなモンスターともいうべきデスクトップモデルに変貌を遂げたのだ。
これと、MacBook Proに匹敵する性能を誇るiPad Proを組み合わせるというアイデアは、イラストや写真などを扱うクリエーターにとってはかなり現実的な選択肢になり得る。自宅ではMac miniに5Kディスプレイとストレージをつなぎ、Macでの制作環境を整え、自宅でのペンでの作業や出先ではiPad Proを活用する。主要ソフトがクラウドベースに移行する中で、必ずしも同じマシンを持ち運ぶ必要はなくなっている環境の変化に合わせたチョイス、と言えるだろう。
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これまで、アクセサリを中心としたApple製品は充実していた一方で、主力製品はマーケットプレイスで出店しているショップを通じて、さまざまな価格がつけられ販売されてきた。そうした状況の是正を行うとともに、Apple製品の販売拡大を狙う思惑が一致した。
Apple TVにはAmazon Primeビデオアプリが提供されたこともあり、2年間のブランクを経て2017年に販売が再開されているが、Amazon Echoシリーズと直接競合するHomePodは販売しない。
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