NEC、レシート印刷などに使える高速小型プリンタ「MultiCoder 320S2DCU」

 日本電気(NEC)は11月15日、飲食店や小売店におけるレシート印刷などに利用可能な3インチ幅の感熱ロール紙プリンタ「MultiCoder 320S」(MultiCoder 320S2DCU)の販売を開始すると発表した。直販サイト「得選街」での販売価格は8万9600円(税別)。

MultiCoder 320Sシリーズ(本体)
MultiCoder 320Sシリーズ(本体)

 飲食店や小売店などの狭い店舗では、スマートフォンやタブレット端末を使用した小規模決済システムの導入が進んでおり、レジカウンター周辺の限られたスペースにも設置しやすく、レシートや整理券などを高速で印刷できる小型プリンタが求められているという。

 今回発表したMultiCoder 320S2DCUは、用途に合わせて平置き(上面排紙)・縦置き(前面排紙)が可能なラベルプリンタ。幅128mm×奥行き170mm×高さ126mmのコンパクトサイズで、店舗のレジや窓口のカウンターでレシートを発行したり、飲食店の厨房などでオーダーをプリントアウトしたりするなど、限られたスペースでの利用を可能としている。

3段階(4/8/16)の多階調印刷にも対応。ロゴなどを従来よりも高品質で印刷できる
3段階(4/8/16)の多階調印刷にも対応。ロゴなどを従来よりも高品質で印刷できる

 さらに、印刷速度最大400mm/秒の高速印刷が可能で、3段階(4/8/16)の多階調印刷にも対応。従来の白黒2階調印刷と比べ、クーポン券やレシートの宣伝画像をより高品質で印刷できるという。また、180dpiのレシートプリンタからの置換えを考慮し、同機では、203dpiに加え、180dpi機と同一サイズで印刷できる環境も提供される。

 用紙交換は、用紙を落とし込むことでセットできるドロップイン方式を採用。感熱ロール紙の用紙サイズも用途に合わせて3タイプ(80/58/50mm)に対応する。

 用紙の終端が近くなると発生する用紙のカール(丸まり)を抑制するほか、1台でパーシャルカット(中央1点止め)とフルカットに対応しているのも特徴。

 紙厚の薄い53μmのレシート用紙への印刷や縮小印刷、上端余白縮小設定にも対応し、印刷用紙の節約によるランニングコストの低減や環境負荷の低減にできるとしている。カッター寿命は約300万回、ヘッド寿命は約150km。

 インタフェースとしてUSB 2.0を備えるが、オプションのLANボード「PR-NP-904」(2万8400円)を利用することで、10BASE-T/100BASE-TXに準拠した有線LAN環境を構築できる。Windowsのほか、プリンタ記述言語「ESC/POSコマンド」にも対応する。

LANボード(型番:PR-NP-904)
LANボード(型番:PR-NP-904)

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