AnyMind Groupは10月29日、LINEと未来創生ファンドのほか、既存株主であるJAFCO Asia、ドリームインキュベータなどから、総額1340万ドル(約15億円)の資金を調達したと発表した。
2016年4月に創業したAnyMind Group(当時はAdAsia Holdings)は、2年でアジア11市場に13のオフィスを構えている。また、2017年4月時点で90名だった従業員数は、現在330名を超えているという。2016年は約14億円、2017年は約28億円の売上げを記録した。
同社は2017年4月に約1200万ドル(約13億4000万円)のシリーズA資金調達をし、同年9月には技術開発のみならず広告・マーケティングを超えた事業展開を目的に、250万ドル(約2億8000万円)の追加調達を実施した。
そして今回の資金調達では、既存プラットフォームである広告・マーケティング・HR事業のマーケット拡大と、優秀な人材の獲得に向けた施策を強化するとしている。また、資金調達の主な目的のひとつは、LINEおよび未来創生ファンドとの戦略的協業だという。
そのひとつとして、LINEは同社子会社のAdAsia Holdingsとデジタル広告の領域で協業する。AdAsia Holdingsは、媒体社に対して複数の広告配信事業者を一括管理し、AIによって最適化するプラットフォームである「AdAsia Digital Platform for Publishers」を開発・提供するなど、さまざまな広告技術を提供している。
現在、AdAsia Holdingsは、ディスプレイ広告、ネイティブ広告、ビデオ広告を通じて、アジアの800の媒体社に対して月間120億以上のインプレッションを提供しているという。
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