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「Alexa」首位の座は安泰ではない--アマゾンがグーグルを恐れるべきこれだけの理由 - (page 3)

Ry Crist (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年11月16日 07時30分
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 AmazonとGoogleはいずれも、この始まったばかりの「アンビエント(意識せずともそこに存在するという意味)インターネット」時代を支配したいと考えている。Googleは過去に同じようなことを成し遂げた実績がある。今から25年以上前、オンラインで何かを見つけるための「入り口」としての地位を確固たるものとし、短期間で著名な企業へと成長した。Appleはそのオンラインの体験を、アプリで何でも実行できる魅力的なモバイルデバイスに移し替えることで、私たちが現在知るところのAppleになった。戦利品を獲得するのは、こうした入り口の門番という立場を確保した者たちだ。AlexaとGoogleアシスタントは、門番というその新たな役割をめぐって、熾烈な争いを繰り広げている。

 人工知能(AI)の進歩は、オンラインの体験を洗練させるのに寄与し、私たちのニーズを予測して要望に応えるこれらのアシスタントの能力を向上させるだろう。これも、Googleが前進していくなかで、有利になる要素の1つだ。同社には、検索クエリを読み込んで、ユーザーがウェブで求めている情報をユーザーに結びつけてきた20年以上の経験がある。Googleはコンシューマー向けAIの開発で業界をリードしている。「Google Duplex」を見るだけで、そのことは明らかだ。Google Duplexでは、Googleアシスタントがユーザーの代わりにほかの人間と会話して、ディナーの席の予約を取ったり、テレマーケティング業者を追い払ったりしてくれる。Alexaにそんなことはできない。

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Echoデバイスは至る所に存在するが、そのラインアップはGoogleと比べると整然としていないように見える
提供:Ben Fox Rubin/CNET

Alexaよ、焦点を絞れ

 Amazonは4年前にEchoを発売した。その2年後にGoogle Homeスマートスピーカが登場するまで、市場にEchoのような製品はほかに存在しなかった。Echo Dotが市場に投入されてから1年半後にGoogle Home Miniが登場し、Echo ShowもGoogle Home Hubの約1年半前に発売されている。

 それでも、両社の差は市場シェアの数字が示すよりもはるかに小さいように感じられる。AmazonとGoogleの両社には、かなりの数の顧客がいる。自社のアシスタントをメインストリームに浸透させ続けるために必要な資金と勢いもある。いずれも50ドルの魅力的なエントリーレベルのスマートスピーカを販売している。ユーザーの関心を引くタッチスクリーン搭載スマートディスプレイも提供している。さまざまなサードパーティー製Alexa端末があること、そして、「Echo Plus」がZigBee無線機能と温度センサを内蔵していることから、スマートホーム制御に関しては、Amazonが優位に立っていると思う。だが、Googleにも「Google Home Max」という独自の強みがある。Google Home Maxは、AmazonのどのEchoスピーカも未だに対抗できない高音質のシングルスピーカオーディオを提供する。

 結局のところ、GoogleはAmazonの市場シェアを少しずつ奪い続けているのだ。そして2018年が終わろうとしている今、GoogleはHome Hubによってかつてないほど大きなシェアを奪う機会を手にしている。

 これら全てのことを考慮すると、両社の音声アシスタントの戦いにおいて、これからの6カ月はかなり重要な時間になるはずだ。Amazonは概ね守勢に回っており、サブウーファ「Echo Sub」や車載端末「Echo Auto」のような新しいデバイスがAlexaの次のヒット商品になることを期待している可能性が高い。一方、始まったばかりのアンビエントインターネットに対するGoogleのビジョンは、適切なタイミングで焦点が定まりつつある。そのことが、何よりもAmazonに大きな危機感を与えているはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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