上司から質問を受けたが答えが分からなかった、という経験は誰でもあるはずだ。そのときの一般的な返答は、「後ほどお答えします」である。
「Alexa」もこのような対応を学んだようだ。
Amazonはこの機能(Voicebotが最初に発見した)を「Answer Update」と呼んでおり、これから1週間をかけて「Alexa」ユーザーに提供していくと述べた。筆者はAlexaに「Answer Updateを有効にして」と頼んで、オフィスの「Amazon Echo Spot」でこの機能にオプトインした。
Alexaは、「分かりました。あなたの質問の答えが分からず、後で分かった場合にはお知らせします」と答えた。
ただし、この機能はまだ完全には稼働していないようだ。いくつかの質問をした後、筆者の近所のコミックショップは今夜何時まで営業しているのかと尋ねると、Alexaは困惑した。
Alexaは「申し訳ありませんが、私には分かりません」と答えたが、ローカルビジネスのデータベースの規模が拡大してから正確な答えを提供するという約束はなかった。
さらに、少なくとも筆者のデバイス上では、Alexaアプリの通知設定内にこの機能の存在を示すものは何もない。
この機能の提供が完了したら、オプトインしたユーザーのEchoデバイスにフォローアップ通知が届くようになる予定だ。それらの通知は、注文した商品が発送されたらAlexaがユーザーに通知してくれるショッピング通知と同じように機能する。Echoデバイスのライトが点滅し、通知のチャイムが鳴る。Alexaにアップデートの内容を尋ねると、前に答えられなかった質問の答えが分かったことを伝えてくれる。
先頃、Alexaの知性が最大のライバル「Googleアシスタント」に後れをとっている可能性を示す調査結果が発表された。それを考えると、Amazonの今回の動きは小さな前進に思える。答えられなかった質問について調べて、後で正しい答えを提供する機能は、Alexaの知性が向上し続けるとする同社の主張を実証する効果はあるだろう。しかし、ユーザーがほかの方法で既に答えを得ている場合、この機能は大きな意味を持たなくなるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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