大手広告代理店のアサツー ディ・ケイ(ADK)は10月23日、中国越境EC市場に本格参入すると発表した。中国の巨大ECモールである京東(ジンドン)が出資する唯一の日本企業であるフランクジャパンと出資契約を締結した。
今回、同社が出資契約を締結したフランクジャパンは、中国越境EC市場の主力モールである京東集団(JD.com)からの出資を受け、商品の調達、EC事業戦略の立案、販売ページ製作、国際物流、カスタマーサービスなど、中国越境EC事業をトータルで支援している。特に京東集団が得意とする、自社で商品を仕入れて販売する自営販売方式の運営支援に強みがあるという。
中国におけるEC店舗運営事業は、物流会社やカスタマー・サービスセンター会社が主流であり、日系広告会社の事業領域外とされてきた。しかし同社は、今回の出資によって、フランクジャパンの越境EC運営機能と、京東集団と資本関係にあるネットワークを生かしてEC店舗運営事業へ参入。モール外マーケティングだけでなく、EC事業戦略構築、販売、物流、カスタマーサービスなどEC関連事業をトータルでサポートできる体制を整えたという。
ADKは、広告会社として人気アニメなどコンテンツビジネスに強みがあり、今後はこれまで日本国内で培ってきたノウハウを生かし、中国市場でのニーズの高いアニメコンテンツのEC活用にも挑戦していくという。さらに、中国越境EC事業の成功モデルをもとに、EC市場が成長している東南アジアも視野にいれた事業展開も計画するとしている。
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