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ソフトバンク孫氏にも余波?注目集まるサウジ皇太子とシリコンバレーとの距離感 - (page 2)

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著名なアンチMBSジャーナリストの失踪

 Jamal Khashoggi(ジャマル・カショギ)氏という在米のサウジアラビア人ジャーナリストが10月はじめに姿を消した。この人物の姿が最後に確認されたのがトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館で、同氏は領事館に入ったま行方知れずになった(下掲の動画は領事館に入るKhashoggi氏の姿を捉えた防犯カメラの映像を報じたWall Street Journalのニュース)。


What We Know About the Missing Saudi Journalist Jamal Khashoggi

 このKashoggi氏という人物(60歳)は、サウジ国内はもとより他の中東各国でもかなり知られた存在だ。若い頃、生前のオサマ・ビン・ラディンと独占会見したなどの手柄もあり、以前はサウジ王室ともかなり親しい存在だったという(たとえば、WSJのある記事では「Insider」という言葉が見出しに使われている)。そんなKashoggi氏が、サウジ政権に批判的な立場をとるようになったのは、MBSが実質的な最高権力者として台頭してからのことで、このままサウジ国内には居られない(つまり、言いたいことがいえないとか、身に危険が及ぶ可能性がある、といったことだろう)と判断して、2017年春に米国に逃れていた。そして、Washington Postにコラムを連載し、急激かつかなり独断的に社会改革を進めようとするMBS一派のやり方を批判するようになった。

 そんなKashoggi氏が、わざわざイスタンブールまで足を運び、敵陣にも思えるサウジ領事館を訪れた理由は、表面的には結婚に必要な手続きのため(婚約者がトルコ人女性)とされているが、それとは別に「帰国を望む気持ちが高まっていたKashoggi氏とサウジ政府が交渉するためだった」といった説(未確認の見方)もある。

 現在はっきりしているのは、このアンチMBSと目される著名ジャーナリストがいなくなったということだけで、同氏がまだ生きているのかどうか、もし死んでいるとすれば何が原因で死んだのか、といったことはわからない。

 それでも、たとえばNew York TimesのDaily Podcastでは「Khashoggi氏がイスタンブールの領事館に入ったのと同じ日、サウジ政府の関係者15人がほぼ同時にイスタンブールに乗り込み、そしていっせいに引き上げていった」「彼らが持ち込んだとされる荷物のなかに、ボーンソウ(骨を切れるのこぎり)が含まれていたところからすると、彼らはKhashoggi氏を殺した後に解体して運び出そうとした(あるいは実際に運び出した)のではないか」といったかなり物騒な話も出ている。


Video claims to show chain of events in Istanbul on day of Khashoggi's disappearance

 上掲の動画は、Kashoggi氏が米国に避難してから定期的にコラムを寄稿していた(MBSの進める改革に批判的な主張を載せていた)Washington Postによる動画だ。

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