トヨタ自動車の米国子会社Toyota Engineering and Manufacturing North Amerca(TEMA)の特許出願書類が先頃公開された。自動車専門サイトのAutoguideが発見した。これは突拍子もない空飛ぶ自動車に関する特許で、ヘリコプターのようなローターブレード(羽根)が車輪から飛び出す仕組みになっている。
基本的な仕組みはこうだ。あなたが未来の車を運転していると、交通渋滞が始まったので、地上走行から飛行に切り替えるべきだと判断した。あなたは車を駐めて、飛行モードを有効にする。すると、建築物のような支柱に取り付けられた車輪がガルウィングのように上に開き始める。その後、車輪から飛び出したローターブレードが回転して、車体が宙に浮く。
特許出願を見る限り、車輪/ローターは電力で動く可能性が高いが、その電力源が通常の電気自動車(EV)用バッテリなのか、(「MIRAI」に搭載されているような)水素燃料電池システムなのか、それとも何らかの燃焼機関なのかは不明だ。
出願書類によれば、地上モードでは、この自動車は無限軌道車(戦車やブルドーザ、掘削機など)と同様に、車体の片側の車輪を減速させることで方向を転換するという。しかし、この操縦方法が通常の市街地での運転でどれほど効果的または効率的なのかについては、疑問の余地がありそうだ。
もちろんこれは特許出願にすぎず、トヨタが実際に製造を決断するかは全く分からない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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