Microsoftは先ごろの発表イベントで、もちろん「Surface」シリーズのノートPCを発表した。だが、同時にまったく予想外の製品も披露した。新しいキーボードでもマウスでもなく、同社にとってまったく新しいカテゴリの製品だ。「Surface Headphones」というシンプルな名称の、ノイズキャンセル機能付き高級ヘッドホンで、今秋に350ドル(約4万円)で米国でのみ発売する。
Microsoftがヘッドホン市場に参入? まぁ、それほど奇異なことでもない。最近はどこもかしこもヘッドホンを発表しているのだから。だが、どの程度のものだろうか? やはり350ドル程度の、Boseやソニーのノイズキャンセリングヘッドホンに太刀打ちできるだろうか?
私は先週、Microsoft本社を訪れ、製品を見て、そして聴いてみた。
まずはっきりしたのは、そしてMicrosoftが私にはっきりさせておきたかったであろうことは、これは中国のどこかの企業が製造したヘッドホンにMicrosoftのブランドを付けたやっつけプロジェクトではないということだ。
Surface Headphonesは、多数のデザイナーとエンジニアを集めた社内のチームが3年以上かけて設計した。念のために言っておくと、Microsoftには世界トップレベルの工業デザイン設備と、製品の製造・改良のためのテストラボがある。その一部は上の動画で見ることができる(私は他の施設も見学したが、撮影は許されなかった)。
Surface Headphonesは、ユーザーが思い描く高級ノイズキャンセルヘッドホンそのものだ。まず、装着感がいい。耳あて部分はビロードで、ヘッドバンドは押さえつけなくても頭にちょうどよくフィットする。重さは290g。Boseの「QuietComfort 35 II」(234g)やソニーの「WH-1000XM3」(254g)よりは重いが、装着してみるとそれほど重くは感じられず、つくりもしっかりしているようだ。
このヘッドホンの主な特徴の1つは、左右のハウジングに取り付けられたダイアルだ。右耳のダイアルは音量調節用で、左耳のダイアルはノイズキャンセルレベル調節用だ。ダイアルの回転は設計努力の成果で非常に滑らかで、ノイズキャンセルダイアルには13段階の「ポイント」がある(Microsoftは2年前に「Surface Studio」用のダイアル式アクセサリ「Surface Dial」を製造しており、ダイアルについては経験があるのだ)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」