ビッグデータやIoT、クラウドアナリティクスは私の得意分野である。私はApple Heart StudyのiPhoneアプリをインストールして、すぐにそのことを忘れてしまった。
その数日後、以下のメッセージが表示された。
言うまでもなく、かなり大きな不安に襲われた。
私はアプリの指示に従った。「Call a Doctor」(医師に電話をかける)をタップすると、遠隔医療のビデオ電話を通して、Heart Studyの心臓専門医の1人にすぐにつながった。その心臓専門医は、遠隔医療を手がけるAmerican Wellに勤務している。われわれは診断結果について話し合った。
Heart Studyの医師たちは断言することはできなかったものの、私が心房細動(Afib)を患っている可能性があることを示す兆候があった。心房細動はよくある心臓不整脈の一種で、非常に多くの患者がいる。
心房細動は元来突発性であるため、診断されないことも多い。症状は現れたり消えたりを繰り返し、多くの場合、何らかの「誘因」(例えば、興奮剤やアルコールなどの物質の使用)によって引き起こされる。
しかし、何の前触れもなく症状が現れることもある。
心房細動は、検査中に実際に症状が現れていない限り、心電図(EKG)にも現れない。私は心電図検査を何度も受けたことがあるが、異常を示す兆候が確認されたことは一度もなかった。
4年前には、肥満手術を受けるための前提条件として心臓検査を受け、全身麻酔をかけられたが、検査結果に異常な点は一切なかった。
心臓病には鬱血性心不全を引き起こすリスクがあるのに対し、心房細動には脳卒中のリスクがある。不整脈が血栓の原因になることがあるためだ。
ビデオ診察を行った医師がこれらの結果を確かめることを望んだので、Heart Studyは私に「ePatch」を送ることにした。これは、1週間、胸部にテープで留めておく小型のデバイスで、さまざまなデータセットを収集する。
1週間後、ePatchをApple Heart Studyに返送した。その数日後に、私はもう一度、American Wellの医師とのビデオ診察を受けた。
その結果、私は、ePatchを胸部に装着していた期間の28%、心房細動の状態にあったことが判明した。基本的に常時心房細動が発生している時間が、合計で21時間あったことも分かった。私はこの問題について、すぐにかかりつけの医師と相談するように、そして、より詳しく調べるために、このデータをかかりつけの医師に転送すると言われた。
かかりつけの医師は私に心エコー検査を受けさせた。心エコー検査は超音波検査の一種で、心機能を画像で確認したり、身体的な異常がないかどうか確認したりするのに使用される。
検査の結果、私はいかなる心臓病も患っておらず、心臓のほかの全ての健康面も49歳の男性にしては基本的に良好だが、左心房が若干肥大していることが分かった。
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