私は「Apple Watch」に命を救われた--アンチが忠誠を誓うようになるまで - (page 3)

Jason Perlow (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年09月28日 07時30分

 おそらく、これは病的な肥満と高血圧が長年続いたことが原因だろう。約73kgの減量に成功したので、今は昔よりはるかに健康だが、その悪影響は自然に消滅するわけではない。

 しかし、健康に何の問題もなかった人が心房細動を患うこともある。心房細動は、過剰な運動をするアスリートの間でもよく見られる。さらに、生まれつき心房細動を患っている人もいる。

 それから、私にはもうひとつ原因があった。数年前、肥満手術を終えて大幅に減量した後で、私は睡眠時無呼吸症候群が治ったと思われたため、CPAP(持続陽圧呼吸療法)マシンを装着しなくなった。

 だが、それは判断ミスだった。もう一度睡眠検査を受けたところ、睡眠時無呼吸症候群がまだ治っていないことが判明した。

 このデバイスを使用せず、安眠できていないが故に疲れが溜まっていたことによって、心房細動が引き起こされる可能性が高まり、血圧上昇などの問題が発生したのかもしれない。私は再び夜間にCPAPマシンを装着することになった。

 賢明な人々に伝えておきたいことがある。睡眠時無呼吸症候群と診断されたら、素直にマシンを使ってほしい。そうしなければ、あらゆることが台無しになってしまうからだ。

 私はかかりつけの医師から専門医の診察を受けるように言われた。ボカラトン・リージョナル病院に籍を置いている電気生理学者のMurray Rosenbaum医師だ。この病院は非常に規模が大きく、フロリダ州の多くの患者を治療している。

 Apple Watchが比較的早い段階で心房細動を発見したことは極めて幸運だった、とRosenbaum医師は私に語った。数年後には、症状の悪化により、脳卒中の危険性が高まっていただろう。

 心房細動はおそらく何年にもわたって発生しており、ほぼ間違いなく私の命に悪影響を及ぼしていたはずである。なぜなら、そのせいで、私は非常に疲れやすくなっていたからだ。常に不安を感じていたのも、心房細動が原因だった可能性が高い。不安神経症が心房細動を引き起こす原因になることもある。悪循環だ。

 これには2つの治療法があった。最初の選択肢は、「フレカイニド」という薬を服用することだ。フレカイニドを服用して症状が改善する患者は半数程度であり、不快な副作用を伴う場合もある。私の場合は、血栓によって引き起こされる肺塞栓症の予防策として、抗凝血剤の「エリキュース(アピキサバン)」も一生服用し続けなければならないだろう。

 もうひとつが、心臓アブレーションと呼ばれる治療を受ける方法だ。この治療法では、鼠蹊部に位置する静脈から心臓までカテーテルを挿入し、そこで高周波のエネルギーを使って、不整脈の原因となる、異常な電気信号を発する組織を破壊する。

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