講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社は9月10日、自ら組み立てている「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が、70号(完結号)をもって完成したと発表した。
これに伴い、ATOMのロボティクス&クラウドサービスを開始する。完成品の価格は21万2900円(税別)。クラウドAIサービス「ATOMベーシックプラン」は月額1000円(税別)。ATOMの修理代金に対して、割引を行う月額定額制サービス「ATOM安心ケアプラン」(税別990円~)もスタートした。
5社は、2017年2月22日、鉄腕アトムの精神を受け継いだ「ATOMプロジェクト」を始動。新しいエンターテイメント・デバイスとして「家族の一員になるロボット」を目指し、ハードウエア、ソフトウエア、コンテンツと、各社の強みを生かした最新の技術やノウハウを注ぎ込んできた。
2018年10月1日からは、VAIOが組み立てた完成版「コミュニケーション・ロボットATOM」を、家電量販店や百貨店のロボット売り場、講談社ONLINE STOREなどで、全国で一斉に発売。届いたその日から、ATOMが楽しめるようになる。「ドコモショップ」の一部店舗で実機を展示し、パンフレットなど配布する予定。今後は、「dショッピング」でも取り扱いを開始する。
5社によると、「ロボットATOM」の性格を「家族の一員になるロボット」として、「みんなが大好きで好奇心旺盛、ちょっとおちゃめな現代っ子」と設定。2017年4月に実施し、5万人以上が回答したアンケート「ATOMと何を話したいですか?」では、「世間話」がダントツの1位だったという。
「人間の友だちになるロボット」は、家庭でどんなことができたら家族の会話が盛り上がり、人を楽しませられるのか各社が取り組んできた。NTTドコモでは「自然対話プラットフォーム」の中でも、特に「雑談対話」と「思い出を覚えて、会話に生かしていく機能」。富士ソフトは、高齢者福祉施設などでコミュニケーション・ロボットとして活用されている「PALRO」で培った「人に優しいフロントエンドAI」によって、親しみやすいコミュニケーションを提供している。
また、「歌」や「踊り」、「絵本の読み聞かせ」といった子供向きコンテンツから「ラジオ体操」「きみまろ格言」「日録20世紀・21世紀」「落語」や「棋譜の読み上げ」といったお年寄りにも楽しめる機能、「レシピ」や「特売情報」といった主婦向けの機能など、総合出版社である講談社のノウハウが「ロボットATOM」に注ぎ込まれている。
さらに今回、デジタルハーツの「家庭用ロボットが、もっと普及し愛されていくためには、ユーザーの気持ちに寄り添ったサポートサービスが重要」との考えから、ATOMのための一貫したサポートサービス「ユーザーデバッグ」を提供する。
今後も、「ATOMプロジェクト」では、キャラクターロボットという新しい「エンターテイメント・デバイス」の可能性をさまざまな方面から開拓。ソフトウエアやエンターテイメント・コンテンツを更新し、進化させるという。
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