大画面化の進んだスマートフォンは、大きく重くなり、片手で扱えないサイズへと巨大化している。その風潮に異を唱えて登場した、手のひらに収まるほどコンパクトな4Gスマートフォン「Jelly」を覚えているだろうか。Jellyの開発元であるUnihertzが実現に向けてクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募ったところ、目標金額の40倍を超える125万ドル(約1億3751万円)以上もの資金を集め、大成功を収めた。
そんなUnihertzだが、今度は「壊れやすい」というスマートフォンの短所を解消しようとしている。防水性や耐衝撃性を備える超小型タフネス4Gスマートフォン「Atom」の支援キャンペーンを、Kickstarterで開始したのだ。
Atomは、IP68相当の防水性、防じん性があり、耐衝撃性も高いというスマートフォン。サイズは96×45×18mm、重さは108g。Jellyより一回り大きい程度で、手のひらに収まるコンパクトさは変わらない。
厳しい環境のアウトドア活動に適していて、ハイキングやランニング、サイクリングなどで使いやすいよう、腕にはめるためのアームバンド、自転車に取り付けるマウント、リュックサックなどに装着するクリップが用意される。
画面は2.45インチ(240×432ピクセル表示)と小さく、当然タッチ操作や表示情報量には制約がある。しかし、Unihertzは小型化しても性能を落とさなかったと主張。動作周波数2GHzのオクタ(8)コアプロセッサを搭載し、最新OSのAndroid 8.1(開発コード名「Oreo」)対応とした。RAMサイズは4ギガバイト、ストレージ容量は64ギガバイト。カメラは、アウトカメラが1600万画素、インカメラが800万画素。バッテリ容量は2000mAh。
NFCとGPSにも対応し、指紋センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ、近接センサ、照度センサ、電子コンパスを搭載。FMラジオの聴取も可能。3.5mmイヤホンジャックも残されている。USBポートはType-C。
デュアルSIM端末であり、4G対応のnano-SIMが2つ使える。4G接続テスト済みキャリアの一覧にはソフトバンク、NTTドコモ、KDDIのロゴが掲載されており、公式Twitterアカウントは技術基準適合(技適)マークを取得するとしている。対応ネットワークは以下のとおり。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月11日まで。記事執筆時点(日本時間6月7日16時)でキャンペーン期間は33日残っているが、すでに目標金額5万ドル(約550万円)の14倍近い約69万ドル(約7592万円)の資金を集めている。出荷開始時期は、2018年10月の予定。
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