米小売大手のWalmartは米国時間8月21日、楽天Koboとの提携で、電子書籍サービスを提供開始したと発表した。Koboが擁する600万作品を超えるデジタル書籍などをWalmartの米国のウェブサイトで提供し、これまでもWalmartで販売されていた紙の書籍のラインナップを補完する。さらに、オーディオブックのサブスクリプションサービスについても月額9.99ドル(約1100円)で開始する。この価格は、ライバルであるAmazonのサブスクリプションサービス、Audibleよりも約5ドル(約550円)安い。
Walmartは1月、楽天との提携を発表し、日本でネットスーパー事業の共同運営を開始し、米国ではウォルマートの実店舗やウェブサイトで、楽天Koboの提供する電子書籍やオーディオブック、電子書籍リーダーなどを量販店として独占販売するとしていた。これは、Amazonのライバル企業と提携していくというWalmartの広範な取り組みの一環で、ほかにも音声ショッピングではGoogle、クラウドコンピューティングではMicrosoftと提携している。こうした企業各社との提携により、WalmartはAmazonのEコマース事業に追いつく方法を見つけられるかもしれない。
Walmartの電子書籍事業への参入は、WalmartがAmazonに真っ向から挑む一手と捉えられるだろう。Amazonはオンライン書店としてスタートし、電子書籍リーダーの「Kindle」で電子書籍というフォーマットを普及させた。
またWalmartは、3500店舗で電子書籍カードを購入できるようにする。さらに、オンラインおよび1000店舗で、Koboの電子リーダーを販売する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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