英語には敬語がないというのは間違いであることに、何度か言及したことがある。日本語のような「敬語」にあたる語句の変化はないというだけで、丁寧で相手を尊重する言い方はたくさんある。それについては、以前(2015年)に、同じ著者の本「英語のお手本 そのままマネしたい『敬語』集」を紹介した時にも述べた。「英語のお手本」は、主にメールで使う表現が中心だったが、今回紹介する本は主に会話で使われる表現が取り上げられている。
友達同士のようなカジュアルなやりとりしかしていないと、いざという時に、失礼な言い方をしてしまう可能性が高い。英語が全くできないことを相手が知っているならまだしも、英会話スクールではない、ビジネスの話をする場で「そうだよね」などとと言われたら、日本語の場合はびっくりするはずだ。相手を尊重しているという意思表示は、言葉で示すべきである。
本書では、こういう言い方では、相手にどのように聞こえてしまうのか、そう思われないためには、どのような言い方がお勧めかという例が挙げられているが、この例も複数ある場合が多い。まずは覚えやすい表現から頭に入れておくと、案外、すぐに使う場面に出くわすのではないか。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」