仕事で英語が必要になったら、急だろうと準備ができていなかろうと、英語で相手と仕事の話をしなければならない。「英語はできないので」と逃げたり黙ったりするというのは有り得ないだろう。すぐに使えそうなフレーズをいくつか頭に叩き込んでおいたり、気をつけるべき点を、大まかにでも押さえておいた方が建設的だ。
本書は、まず、「英語ができない」「英語が下手だ」と思い込んで萎縮してしまう人を勇気づけてくれる。何より重要なのは、「自信を持つ」ことだという。日本語で考えても、自信なさげに勧められた製品を購入するだろうか?発音が良いに越したことはないし、流暢に決まり文句が出てくるのもいいが、何より自信を持った態度や、相手と意思疎通を図りたいという熱意こそ、ビジネスなの場では大切なのだ。
自信を持つところから始めたら、あとは、どのような業種にも応用しやすいマーケティングのフレームワークを使って、考え方の土台を作り、よく使う英語のフレーズを覚えていく。フレームワークでつかんでおくことで、細かい言い回しを忘れてしまっても、言いたいことがあるので、言い換えも容易になる。本書は、長期的な英語学習も見据えつつ、明日の商談からでも役立つビジネス英語の基本をサッと学べる点で秀逸だ。
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