英語で話せるようになることを考えたとき、相手がいないと、話す練習はできないと思うかもしれない。だが、自分1人でも「言いたいことを英語で言えるようになる」訓練はできる。本書は、イラストを見ながら、日本語を介在させずに英語で話す訓練ができる画期的なトレーニング本だ。知っているのに口から英語が出てこない状況を改善するのに最適だ。
英語で話す訓練と言っても、難しいことを論理的に話すようなハードルの高いものではない。まずは、イラストを見ながら、「何がいくつあるか」を言ってみるところから始まる。1つなのか2つ以上なのかに気をつけなければいけない英語だが、日本語から訳すことばかりを考えていると、そうした大事なことを忘れてしまう。普段、日本語で話している時には気にしたことがなかったようなことを、英語で話す時に意識させるようにするという点で、イラストを使った訓練方法は、かなり秀逸だ。イラストを見て答える問題は、英検にあるため、そのまま試験の対策にもなる。
なるべく模範解答を見ずに、チャレンジするのが、上達のコツと言える。ネイティブの音声CDも付いているので、電車の中などの声が出せない場所では、音声で慣れることもできる。最後には昔話の説明にチャレンジするのどが、これはかなり手強い。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」