Airbusは、太陽光発電で飛行する電動式の無人航空機(UAV)「Zephyr S」が、無事に初飛行を成功させたと発表した。飛行時間は25日23時間57分におよび、以前Zephyrの試作機で達成した時間を上回り、世界最長記録になったという。
Zephyr Sは、ソーラー発電パネルから得た電力でプロペラを回して成層圏を飛行するUAV。通常の航空路よりはるかに高い高度を飛び、気象変化の影響を受けずに済むため、昼間は雲に遮られることなく確実に太陽光発電が可能。夜間は、バッテリに充電した電力を使って飛行を続けられる。
翼幅は25m、重量は75kgを切る。平均飛行高度は7万フィート(約21km)。一般の飛行機より長時間にわたって連続飛行し、人工衛星に準じる高度を飛んで飛行機と人工衛星をそれぞれ補完する機能を提供できることから、高高度疑似衛星(High Altitude Pseudo-Satellite:HAPS)と呼ばれる。
Airbusは、Zephyr Sよりも大型の、翼幅33m、重量140kgという「Zephyr T」を開発中。
Zephyrの紹介ビデオ(出典:Airbus/YouTube)
Zephyr同様のソーラーUAVは、BAE Systemsなども開発に取り組んでいる。
また、Facebookは上空から無線インターネット接続サービスを提供する目的のソーラーUAV「Aquila」の小型モデルを試験飛行までさせていたが、独自開発計画を中止し、インターネットサービス衛星「Athena」の開発へ軸足を移した。
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