Facebookが第2四半期決算(6月30日締め)を発表した。Cambridge Analyticaをめぐるスキャンダルを受けてユーザーエンゲージメントと広告収入の動向が懸念されていたが、売上高も予測を下回り、懸念に拍車をかける結果となった。
Facebookが、Cambridge Analyticaによるデータの不正利用を公表したのは3月中旬。第1四半期があと2週間で終わるタイミングだった。その結果、第1四半期は業績が好調だったが、ここに来てこのスキャンダルがユーザーエンゲージメントに与えた影響の全体像が明らかになりつつある。
Facebookの現時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は22億3000万人。アナリスト予測は22億5000万人だった。デイリーアクティブユーザー数(DAU)も14億7000万人と、アナリスト予測の14億9000万人をわずかに下回った。
米国とカナダのユーザー数は前四半期から伸びず、DAUは1億8500万人のままだった。MAUについても同様で、2億4100万人周辺を推移している。
総広告売上高は前年同期から42%増加して130億ドルだったという。Cambridge Analyticsのスキャンダルが大きく報じられていた最中に発表された前四半期の広告売上高は117億9000万ドルだった。
Facebookはモバイルユーザー数を明らかにしなかったが、モバイル部門の広告は堅調で、同四半期の総広告売上高の91%を占めた。
その他の数値については、売上高が前年同期比42%増の132億3000万ドルで、純利益が51億ドルだった、非GAAPベースの利益は1株あたり1.74ドルだった。
アナリスト予測は、売上高133億3000万ドル、1株あたり利益1.72ドルだった。
地域別では、北米が引き続き、Facebook売上高の47%を占めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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