アプリやゲーム、ウェブサービスのプログラミングスクールは数多く存在するが、AIやVRといった最新のテクノロジまでカバーしているところはまだまだ少ない。divが運営する「TECH::CAMP(テックキャンプ)」は、それらの最新技術をいち早く取り入れ、定額料金ですべてを学び放題にしているプログラミングスクールだ。受講者は1万人を超え、サービスを通じてエンジニアとして転職した生徒も増えているという。
同社では、テクノロジ人材育成スクールの「TECH::CAMP」、短期集中型のエンジニア育成プログラム「TECH::EXPERT」、そして法人向けの「TECH::CAMP 研修」の、大きく3つの事業を展開している。幅広い分野について学べるTECH::CAMPで、まず教養としてテクノロジの基礎知識やスキルを身につけ、さらにエンジニアとして実力をつけたい人はTECH::EXPERTへと進む流れが生まれていると、div代表取締役の真子就有氏は話す。
2014年10月に提供を開始したTECH::CAMPは、月額1万2800円(入会費用12万8000円)で最新のテクノロジが学び放題のプログラミングスクール。「ウェブサービス」「iPhoneアプリ」「デザイン」「AI(人工知能)」「VR・3Dゲーム」など多様なコースを揃えており、面談を通じてメンターから最適な学習計画を提案してもらえる。受講者は、オリジナル教材を使ってオンラインで学習・質問したり、全国8カ所にある教室に通って、不明点をメンターに質問したりできる。
TECH::CAMPを立ち上げたきっかけについて真子氏は、「自分もプログラミングで挫折した経験があった。独学で1年以上かけてプログラミングスキルを身につけたが、インターンの学生たちに教えたところ、これを1~2カ月というスピードで身につけた。本当にいい環境さえあればプログラミングスキルをより早く伸ばせると考えた」と実体験を交えて語る。
当初は、他のプログラミングスクールと同じように、アプリやウェブサービスなどそれぞれのコースを提供していたが、現在は「テクノロジが主役の時代に活躍できる人材」を育成するサービスへとTECH::CAMPの定義を変え、定額料金内ですべてのコースを学び放題にしている。また、プレゼンテーションやマーケティング、企業会計など、社会人に求められるスキルも同時に学べるようにしているという。
「大学はよりレベルの高い学校へいけば、就職で有利になりやすいといった側面もあるが、それ以外の“大人の学び”には答えがない。ただ、アマゾンやFacebookが世の中を変えていることに対して、何となくこのままじゃいけない気がしているけれど、どうすればいいのか分からない人は多いはず。そうした不安を感じている人にとって、TECH::CAMPが解決策になればいい」(真子氏)。
リアルな教室を提供することにもこだわっていると真子氏は話す。「オンラインに特化することも考えたが、どうしても継続できない人が多い。面談をして電話やLINEをしてもやらない人はやらないので、オンラインのみでは限界があると感じた。教室を用意して、受講者が共感できるメンターが引っ張ってあげることが大切」(真子氏) 。オンライン教材のみで学習することも可能だが、実際ほとんどの受講者が教室に通っているそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス