中国のEコマース大手、阿里巴巴(アリババ)は現地時間7月3日、1秒で2万行のキャッチコピーを作成できるという人工知能(AI)を発表した。小売業者が人間の作業を必要とせずに販売サイトで商品情報を生成するのに役立つものだ。
このAIコピーライターは、傘下のデジタルマーケティング企業アリママを通じて発表された。アリババによると、ディープラーニング(深層学習)モデルと自然言語処理の技術を活用して同社のオンラインプラットフォーム「天猫(Tmall)」および「淘宝(Taobao)」上の「数百万の既存サンプル」を学習し、コンテンツを生成するという。
アリママのゼネラルマネージャーであるChristina Lu氏はこのAIについて、人間の創造力を置き換えることはできず、「極めて創造的な作業」に人間がさらに集中できるようにするものだと説明している。例えば、コピーライティングに関わる反復的で低価値な作業を代行することができるという。
アリママによると、このツールはチューリングテストに合格しているという。
ツールにアクセスするには、商品のページにリンクを挿入して「Produce Smart Copy」ボタンをクリックすると、複数のキャッチコピー候補が表示される。
服飾チェーンのEspritや衣料ブランドのDickiesなどがこの新ツールを利用しており、キャッチコピーの長さや口調を調整することもできるという。
このツールはまた、アリババが保有するTaobaoやTmall、Mei.com、1688.comなどのウェブサイトを利用する小売企業やマーケターによって、1日に平均100万回近く使われているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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