Appleは、公式の場では「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が頑丈な設計だと主張し続けたが、実際には問題を認識していた可能性があることが、いわゆる「タッチ病」をめぐる集団訴訟の裁判文書から明らかになった。
Motherboardが入手した裁判文書によると、Appleは「『社内テスト』でiPhone 6が『iPhone 5』より3.3倍曲がりやすく、(中略)iPhone 6 Plusは『iPhone 5s』より7.2倍曲がりやすいことを確認していた」という。
「AppleがこれらのiPhoneをリリースするにあたって大きく懸念していたことの1つは、『以前のモデルと比べて曲がりやすい可能性が高い』ことだった」と、米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は記している。
デバイスを修理する難易度をウェブサイトで公開しているiFixitは、iPhone 6とiPhone 6 Plusが発売されてまもなく、タッチスクリーンに触れると上部に灰色のバーが現れるという不満が多く寄せられていることに気づいた。この問題が原因で、2016年8月には集団訴訟がカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で起こされることになる。
Appleは2016年11月、このタッチスクリーンを修理する費用として149ドル(日本では現在1万7800円)を負担すると発表した。それでも、この問題について「表面の硬い所にiPhoneを何度も落とした後、さらに何らかの衝撃や圧力が加わったとき」に発生する可能性があるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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